世界初公開されたトヨタ新型「クラウン」先進“デジタルキー”採用! 12代目“ゼロクラウン”のカギはなんと腕時計だった
身につけている腕時計がクルマのカギになる!
トヨタ新型「クラウン(クロスオーバー)」の上級グレードは、カギの開閉をスマホアプリでおこなえる「デジタルキーアプリ」に対応しています。
これは、同アプリをインストールしたスマホがクルマのカギになる仕組みで、2021年10月登場のレクサス「NX」を皮切りに順次、採用がスタート。アプリを起動してクルマとスマホとを通信させることで、ドアのロック/アンロックとパワーユニットの始動などをおこなえます。
まさに、デジタル全盛時代ならではの装備ですが、“クラウンのカギ”といえば腕時計を思い出す人も多いのではないでしょうか? 実は12代目の通称“ゼロクラウン”には、腕時計型のキーが設定されていました。それこそが、マイナーチェンジを機にオプション設定された“キーインテグレーテッドウォッチ”です。

トヨタ自動車が、スマートキー機能を腕時計に内蔵した世界初のキーインテグレーテッドウォッチを製品化したのは2005年のこと。同年におこなわれたマイナーチェンジの際、ゼロクラウンの純正オプションとして設定されました。トヨタ自動車と東海理化と共同開発品で、製造や腕時計自体のメカニズム提供はシチズンが担当。価格は4万2000円(消費税5%込)でした。
このキーインテグレーテッドウォッチを腕につけておくと、フロントドアのハンドルを握るだけでロックを解錠でき、エンジンスイッチを押すとエンジンの始動/停止ができました。また、時計側面にあるクロノグラフのプッシュボタンを想起させるボタンを押せば、クルマから離れていてもドアの解錠/施錠が可能でした。
シンプルでスマートな3針の文字盤デザイン、電池交換が不要なソーラーセルを使った光発電仕様、軽量・高硬度・耐腐食性に優れたチタン素材の採用、曲面クリスタルガラスの採用、日常生活防水3気圧など、腕時計としての機能性も上々。また、スマートキー機能を搭載しながらケース厚は約16.7mmと薄く、チタンケースの採用で重量も約86gに抑えるなど、各部には開発陣の努力の跡が垣間見えました。
●腕時計型キーの普及を阻んだ要因とは
往年のスパイ映画を思い起こさせる近未来的なキーインテグレーテッドウォッチは、ゼロクラウンへの採用を皮切りに、「エスティマ」、「マークX」、「カローラ」などにも純正オプションとして設定されます。
しかし、トヨタがカタログなどで「キーをカラダに装着する、かつてない新発想。〜それは世界でもっとも洗練されたキー携帯のカタチ〜」と大々的にアピールしたものの、思ったほどには普及しませんでした。
キーとしては高価だったことも一因ですが、デザインが1種類と選択肢がなかったことも大きな課題となったようです。また、2007年のApple「iPhone」の登場により、ウェアラブルギアの主軸が腕時計から携帯電話やスマホへとシフトしていったことも、普及をはばんだ要因のひとつだったのではないでしょうか。
とはいえ、腕時計の世界もいまやスマートウォッチが全盛の時代。“世界でもっとも洗練されたキー携帯のカタチ”とうたわれたキーインテグレーテッドウォッチが復活する日も近いかもしれません。
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