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ブリヂストンとランボルギーニが共同開発したレヴエルト専用の「POTENZA SPORT」

 ブリヂストン「POTENZA SPORT」を履いた「Revuelto(レヴエルト)」はランボルギーニの最新モデルであり、V12エンジンを搭載する同社の頂点に立つスーパースポーツカーです。V12エンジンにモーターと大容量バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド車で、エンジンとモーターのトータル出力は1015hpにも達する超高性能モデルです。

 そんなレヴエルトを富士スピードウェイ(静岡県小山町)で試乗した鈴木亜久里氏は、ブリヂストン「POTENZA SPORT」のマッチングの印象についてこう話します。

  • 鈴木亜久里氏は1960年生まれの東京都出身。1972年にカートレースデビューし、1988年にF1へ。現在は「ARTA」のプロデューサーであり、総監督として「SUPER GT」にも参戦

「タイヤはレヴエルトのハイパワーと重量をしっかり受け止めて性能を引き出している。このクルマにあわせて作りこんでいるから、マッチングはバッチリだね。ブリヂストンの高い技術力のノウハウの蓄積があったからこそ、1000hpを超えるようなレヴエルトの性能をしっかりと引き出せるタイヤが作れたのは間違いないよ」

 撮影日があいにくの雨だったことに関して鈴木亜久里氏はこう話します。

「今日は雨が降って路面がぬれていたでしょ。それでも安心して走れるのはすごいこと。まあ、本音を言えばドライ路面でもっとタイヤの温度も上げて最大限のグリップも確認したかったけどね」

  • 試乗した日の路面はあいにくのウエットコンディションだったが、鈴木亜久里氏が走らせる「レヴエルト」は安定感のある走りを見せた

「ところで『エンジンはクルマの一部』っていうのは誰でも思うでしょ。いっぽうで、クルマとタイヤは別だと考えている人もいるかもしれない。けれど、実はそうじゃない。タイヤだってクルマの一部で、マッチングが大事なんだ。クルマに合わせて一体で作り込んでいくのが重要で、クルマの能力を最大に発揮できるタイヤを作るのがタイヤメーカーの仕事。それは多くの人に知ってほしいな」

  • 鈴木亜久里氏は「タイヤはクルマの一部で、マッチングが大事。クルマに合わせて一体で作り込んでいくのが重要」だと語る

 また鈴木亜久里氏は、レヴエルトという車両についてこう話します。

「市販車とは思えないほどパワフルだよね。加速もすごいけど、コーナリングとか超高速域のスタビリティ(安定性)の高さも驚いた。そんなクルマの性能をしっかりとタイヤが受け止めているのだからさすがブリヂストンだよ」

「すごく乗りやすいね。安定している。トラクションもすごくよくかかるし、高速域も安定感があるから、120km/hで走っているくらいの感覚でスピードメーターを見たら実際は200km/hで驚いたくらい。ブレーキの安定性もさすがだね。とにかくポテンシャルが高いよ」

「低速でのモーターの加速感とか、そこからのハイパワーエンジンのつながりとかよくできている。そして音が気持ちいい。こういうのは大事だよね」

Nextタイヤはクルマの一部 ランボルギーニの要望とブリヂストンの技術力がマッチした瞬間
Gallery 【画像】鈴木亜久里氏も絶賛! 「POTENZA SPORT」が装着されたレヴエルトを試乗した様子をもっと見る(42枚)

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