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次代のアメリカンラグジュアリーを体現するデザインと走り! キャデラックの新たな扉を開く先進のEV「リリック」の魅力とは【PR】

若手デザイナーたちが描き上げた素直に“カッコいい”デザイン

 2030年までにすべてのモデルをEV(電気自動車)化すると宣言しているキャデラック。量産モデル第1弾として登場したのが、今回フォーカスするピュアEVの「リリック」だ。そんな注目モデルに関する情報や印象を、アメリカのデトロイト近郊にあるゼネラルモーターズのテストコースでひと足早くドライブしたモータージャーナリストの島下泰久さんにうかがった。

  • 鍛え上げられた基本性能とアメリカ車らしいドライブフィールを融合したキャデラック「リリック」

 新しいデザイン言語を採り入れたリリックのボディサイズは、全長4996mm、全幅1977mm、全高1623mmで、ロングホイールベース、ショートオーバーハングという特徴的なルックスをまとう。一見しただけで近未来的な先進感が伝わってくるリリックのデザインについて、島下さんはどのような印象を抱いたのだろうか?

「新しさを生み出している先進感とラグジュアリーさがミックスしたリリックを目の前にしたとき、『もしかして、1950年代から1960年代の黄金期にあったキャデラックも同じような印象だったんじゃないか?』と感じました。

 黄金期のキャデラックって、どのモデルもすごくきらびやかで、サイズが大きいこともあって存在感があり、それらがキャデラックらしさにつながっていました。新しいリリックには、往年の名車を想起させるディテールやデザイン要素は一切ありませんが、全体的にとてもきらびやかで、ものすごく存在感がある。時代がひと回りし、黄金期のキャデラックらしさが現代に戻ってきたかのような印象です」

 先進的だからといって、リリックのルックスは従来のキャデラックデザインの否定から生まれたものではない。たとえば縦型のヘッドライトやリアコンビネーションランプなどは、近年のキャデラックに通じるデザインアイデンティティだ。

「キャデラックは2001年に発表した『CTS』で“アート&サイエンス”というデザインコンセプトを打ち出していて、リリックもそのベクトルの延長線上にあります。でも、従来のデザインと比べると、ものすごく飛躍した感がありますよね。それはリリックを手がけたデザイナーたちが非常に若いということに起因していると、個人的には感じています。

 リリックは、アメリカ人、フランス人、日本人、韓国人……といった、年齢も国籍も性別もバラバラの多様性に富んだデザイナーたちが、チームを組んでデザインしています。社内コンペの際、彼らが手がけたプランをデザイン部門のトップが気に入り、若手にリリックとコンセプトカーである『セレスティック』のデザインを任せたといいます。

 年齢、国籍、性別などバックグラウンドがバラバラな多様性に富むデザインチームは、当然ながらデザイナーひとりひとりが抱く“キャデラック観”が異なります。そこで、きらびやかなアメリカンラグジュアリーとか、1950年代、1960年代の成功の象徴みたいなキャデラックらしさを各自がイメージしながら、それらをいまという時代にどう表現すればいいかをワイワイガヤガヤと深く話し合ったのでしょう。結果、姿を現したリリックは、ものすごくエネルギーを感じさせる、素直にカッコいいと思えるデザインに仕上がっています。これはクルマの魅力を語る上で非常に重要な要素だと思いますね」

  • きらびやかで存在感があり、黄金期のキャデラックに通じる個性を感じられる「リリック」のエクステリアデザイン

●ゼロから立ち上げたプラットフォームもデザイン改革に貢献

 キャデラックにとってピュアEVの量産第1弾となるリリックは、ある意味、今後の方向性を示すフラッグシップといえる。それだけにチャレンジングなデザインが具現したともいえるが、島下さんは、インパクトの強いデザインが形となった背景には別の要素もあると話す。

「確かに、フラッグシップをつくるというマインドセットや精神性も大きな原動力になったと思いますが、さらにいえば今回、EV専用のプラットフォームをゼロから立ち上げたこともデザイン改革につながっていると思います。ホイールベースが長くてオーバーハングが短いというエンジン車とは異なるプロポーションは、リリックらしい個性を生み出しています。

 そんなリリックのデザインで私が気に入ったのは、スッキリとしたシンプルなフォルムです。複雑なラインなどなく、サイドビューが実にきれいなのです。あと、フロントマスクには強いインパクトを受けました。EVのためボンネットに空気を取り入れる必要がないことから、ブラックパネルを大胆にあしらっているのですが、その両サイドには縦長のヘッドライトを配し、小さなLEDでキャデラックならではのグリルを表現するなど、キャデラックらしさもしっかり同居しています。

 一方のインテリアは、まさにアメリカンラグジュアリーの雰囲気が満点でした。長いホイールベースを活かしてキャビンは余裕たっぷりで、サイズの大きなシートに座っているとまるでラウンジのような感覚です。それでいてコックピットには33インチの大型ディスプレイをレイアウトしていて、操作性と先進性を高めています」

  • アメリカンラグジュアリーの雰囲気に満ちたキャデラック「リリック」のインテリア

 2022年に創業120周年を迎えたキャデラックは、革新的デザインでいつの時代も他をリードしてきた。アメリカンラグジュアリーをEVならではの先進性の上で表現したリリックは、キャデラックのデザイン史に新たな1ページを記すモデルとなりそうだ。

Nextアメリカ車らしいけれど昔のモデルとは異なるアスリートのような走り味
Gallery 【画像】キャデラック120周年の集大成にふさわしいデザインと走り味! キャデラック「リリック」を写真で見る(23枚)

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