スポーツカー開発の聖地! グランツーリスモでもおなじみのサーキット「ニュルブルクリンク」ってどんな場所?
なぜカーメーカーは「ニュル」でテストを繰り返すのか?
ニュルブルクリンクは世界一過酷なサーキットとして有名です。
世界の一流スポーツカーを開発する場所としてニュルブルクリンクという名前があがってきます。ニュル24時間レースは日本でも有名です。
このニュルブルクリンクとはどんなところなのか、なぜカーメーカーはニュル詣をしてテストを繰り返すのかを解説しましょう。

ニュルブルクリンクはベルギー、ルクセンブルクからほど近いドイツ西部にあります。
フランクフルト・アム・マイン空港からレンタカーを借り北西方面に向かえば1時間30分から2時間程度で行くことができます。
ニュルブルクという村を囲むようにサーキットがあります。ブルクというのはお城の意味で、村には小高い丘の上に「ニュル城」があります。リンクというのは環状道路を意味し、ここではサーキットを意味します。
つまり、ニュルブルクにあるサーキットだからニュルブルクリンクということです。
1927年に村おこしの一環として完成した当時のニュルブルクリンクは、北コースと南コースがありました。
現在は北コース(20.832km)とF1も開催されるGPコース(5.148km)のふたつになり、ニュル24時間レースはGPコースの一部と北コースを使って約25kmのコースおこなわれます。
この北コースを、ドイツ語で「ノルドシュライフェ」と言います。ノルドシュライフェだけでも世界最長のサーキットでもあります。コーナーの数はオフィシャルでは73個になっています。
1周する間に、いくつもの村を通過していきます。各コーナーには名前がついていますが、村の名前もあります。
コーナーの名前で走り方の話をできるようになると、通といえます。筆者はBMWドライビング・エクスペリエンスのトラックトレーニング・ノルドシュライフェで日本人向けにインストラクターをしていますが、インストラクターミーティングでは〇〇コーナーはまだ濡れているとか、走行が始まってからは無線でXXコーナーはコース上に砂利が出ているなどアナウンスがあります。コーナーの名前を覚えないとコミュニケーションできません。
舗装路の幅は狭く、そこを外れるとエスケープゾーンは最小ですぐにガードレールの餌食になってしまいます。
意外にも路面は荒れていて、上下にクルマが揺すられます。晴れていても路面のミュー(摩擦係数)は高くないですが、雨が降るとレコードラインでは雪道くらいの滑りやすさになります。
また高低差は約300mもあります。エクスミューレの手前ブライチャイドが海抜320mで、ハッツェンバッハの先のホーエンラインあたりが海抜627.7mと言われています。
左右だけでなく上下方向のブラインドコーナーもたくさんあります。いわゆるジャンピングスポットではサスペンションが全部伸び切って、着地で全部縮まるという場所も何か所かあります。速いマシンでは4輪が浮いてしまいます。
そして狭くて滑りやすいコースなのに160km/hや200km/hでのコーナリングはザラで、ノーマルのBMW「M4クーペ」でもコーナリングしながら250km/hに達する場所もあります。最初に世界一過酷だと言ったのは、このことだったのです。
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