VWの人気SUV「T-Roc」はマイナーチェンジでどう変わった? ディーゼルモデル「TDI」の走りとは
ドイツ車らしいビシッとした作り込みでいまが買い時
走りの性能には変わりはない。
TDIモデルが積む排気量2リッターのディーゼルターボエンジンは最高出力150馬力、最大トルク340Nmを発生し、7速DSGを介して前輪を駆動する。

さすがトルクがあるので動力性能は十分以上。1750-3000rpmという幅広い回転域で最大トルクを発生するおかげで、発進から力強く、高速巡航もゆとり十分。18.6km/Lという好燃費も含めて、SUVのパワーユニットとして申し分無いものになっている。
シャシーは、TDI R-Lineでは本来18インチタイヤが標準となる。試乗車はオプションの225/40R19サイズのタイヤを履き、DCC(アダプティブシャシーコントロール)を組み合わせていた。
正直、同時に乗った新登場のT-Roc Rがこちらも19インチタイヤを履くにも関わらず上質な乗り心地を実現していたのに較べると、タイヤ銘柄の違いのせいか、まだ乗り心地にワナワナと落ち着かないところが感じられたのは事実。
しかしながら高速域での高いスタビリティ、素直で落ち着いたハンドリングはフォルクスワーゲンらしく、面白みはさほどでもないけれど、納得できる仕上がりではあった。
ちなみに後に短時間だけ試した17インチタイヤを履くTSIスタイルは上々の乗り心地を示していた。こっちが本来のT-Rocかなという印象である。

内外装にインフォテインメントシステムまわりの進化、さらには同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”、緊急時停車支援システム“Emergency Assist”、そして駐車支援システム“Park Assist”の採用など、運転支援システムも最新のものにアップデートするなど、充実した内容の今回のマイナーチェンジだが、最初に試乗したTDI R-lineの460万9000円という価格は、実は先代よりも8万円高いだけに留められている。
実際には標準装備だったDCCや19インチホイールがオプションになっていたりはするのだが、欲しい人のためにはオプションとして用意するという考えで、このご時世に何とか価格上昇を最小限に留めようとしてくれたことは評価したい。
それでも決してリーズナブルというわけではないし、ニーズは少なくないという4WDも設定は無いとは言え、ジャーマンプロダクトらしいビシッとした作り込み、そして快活なデザインは、日本車ではなくこちらを選ぶ十分な理由になる。二の足を踏む理由は解消されたということで、T-Rocはいまが買い時だ。
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