なにが危険? 出航の前に必ず確認! 船舶免許と安全について知るべき8つのポイント【釣りボートLife #03】
安全に遊ぶには「リスクを事前に認識しておく」ことが重要です!
大海原で遊ばせてもらうボート釣りには、当然リスクもつきまといます。釣りや道具の話をするまえに大事なお話をしておきましょう。先に怖いことを言っておくと、海は危険だらけです。海で船に乗るほとんどの方が、怖い思いをした経験は1度や2度(ならずとも…)あるのではないでしょうか。
当然ながらボート釣りは自己責任なので、すべて自分で安全を管理しなければなりません。しかし海の遊びで事故を起こせば、ひとりだけの自己責任の範囲を軽々と超え、多くの方々に多大な迷惑をかけてしまいます。
特に釣り人は、たくさん釣れている時期に「少々天候が悪くてもなんとか行きたい!」と考えてしまいがちです。
しかし、ボート釣りの場合はその判断が命とりになることがあります。特に、少しでもリスクがあれば「取りやめる」という冷静な判断が必要です。家族や大切な人を船に乗せるならなおさら。命より大切な遊びなんてありませんから。
リスク回避に大切なのは、“知識”です。そこで、ボートを浮かべることで考えられる主なリスクを簡単に紹介します。これは船舶免許の有無に関わらず、海で遊ぶ方々全員には最低限の必須知識ですので、これからボートを持とうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

●注意するべきポイント①「波と風」
そもそも、その日に船を出すかどうかを決める。これはもっとも重要な判断です。
僕が船を出す逗子海岸は、南に開けた遠浅の海岸です。南風が5mを超えるような状況だと、腰くらいの高さの波がやってきます。小さなボートというのは喫水が浅いため、このくらいの波でも岸際でひっくり返りますので、出港できません。波の力は予想のはるか上を超えて力強いのです。
前日や当日は複数アプリで予報を確認し、現地で出航前にもかならず波の状況を確認してから出船するようにしています。風と波はリンクしていることが多く、沖にいるときも刻々と風が変わります。常に予報アプリや、海上保安庁のサイトで周辺海域で吹いている風の状況などをチェックします。
また船を出せたとしても沖に出た瞬間、大きなうねりがあるような日は、あきらめてさっさと戻ってきます。さらに出航後に予報が変わったり外れたりすることは日常茶飯事。予報に頼りすぎず現場の状況判断も重要です。判断は「臆病なくらい」でちょうどよいです。
●注意するべきポイント②「遠くにいる台風」
太平洋のはるか沖を台風が通過しているけど、出船場所では風がなくて晴天。こんな日に船を出してしまうと痛い目にあいます。遠くからやってきた台風のうねりはものすごく強くて、まさに「天気晴朗なれども波高し」。こんな日は湘南一体がサーファーパラダイスになります。ボートはもちろんお休みです。
●注意するべきポイント③「雷」
雷注意報が出ている際は何があっても出船中止です。海上のような開けた場所では、雷は人めがけて落ちるそうです。地上よりも落雷にあう確率は格段に高く、めちゃくちゃ怖いです。また沖にいて遠くでゴロゴロと音がしてきたら、すぐに全速力で帰りましょう。

●注意するべきポイント④「漁網&漁船」
定置網や刺し網など、その時期に漁師さんが網を入れている場所の情報は必ず把握しておきましょう。網が入っている場所はブイや旗などが浮かべてあります。走行時に前方の海上を確認するのは当然ながら、近づかず迂回するのが基本です。
万が一ひっかけてしまった場合は、近くの漁師さんや漁協に必ず報告しましょう。
また引っ張り漁やシラス漁など、動きながらの漁にも近づかない。漁船優先は海の基本。常に周りをウォッチして走りましょう。ちなみに神奈川県では漁業権や定置網のおおよその位置がマップで確認できます。

●注意するべきポイント⑤「他船との接触」
航路や密集エリアのみならず、常に360度に注意をはらいましょう。またウインドサーフィン、ヨット、SUP、小舟などの近くを通る際はひき波を立てないよう徐行です。
船舶免許のあるなしに関わらず、海に出たら船同士の基本ルールとマナーは遵守しましょう。航法やルールなどの詳細は他サイトでも紹介していますので、ぜひチェックください。
●注意するべきポイント⑥「エンジントラブル&ガス欠」
沖でエンジンが止まったら、即漂流です。そのため日頃から船外機が正常に動くよう、片付けの際の洗浄や注油など、日頃のメンテナンスが重要。定期的なオーバーホールも行います。また出航前の燃料チェック、予備の燃料携行などもお忘れなく。

●注意するべきポイント⑦「落水」
当然ながらライジャケは必須装備です。自動膨張が膨らまないときは、落ち着いて手動起動できるよう常に確認しておきましょう。
●注意するべきポイント⑧「スマホのバッテリー切れ」
陸上にいるときには大したことない電池切れも、海で起こすと命取りです。携帯電話は急いで救助を呼ぶ際には唯一のライフライン。僕は海ではスマホを2台持ち+モバイルバッテリーを携行し、防水バッグに入れています。
* * *
海で遊ぶのはとても楽しいもの。しかしそれは安全があってこその話です。僕も無知ゆえの怖い状況を経験したことが何度かあります。リスクを回避するには、その詳細を事前に知っておかねば、回避できません。こうした海での知識は多いに越したことがないのです。
ただ、いくら気をつけていても何か起きるのが海。海上で何か起きたり発見したりしたときは、すぐに海上保安庁(118番)に連絡しましょう。
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