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ガーミンの人気GPSウォッチがアナログ針とのハイブリッドでさらにパワーアップ!

●高い堅牢性で人気の“Instinct”コレクション、最新作シリーズ初のハイブリッドモデル

 高級感漂うハイエンドモデルからカジュアルなライフトラッカー、フィットネス機能に特化したものまでさまざまなGPSウオッチを揃えるガーミン。中でもアウトドア&アドベンチャーを愛するユーザーから高評価を得ているのが、シビアな環境にも耐える高度なタフネス性を備えた“Instinct”シリーズだ。

 これは都市生活に欠かせないものとなったスマート機能に、米国防総省が定める“MIL-STD-810”の基準を満たす高い堅牢性を備えたコレクション。デイリーユースからアクティブシーンまで広い用途で活躍するスタンダードモデル「Instinct 2」、ソーラー充電機能を備えた「Instinct Dual Power」、さらにはサーフィンやミリタリー機能など目的を特化したスペシャルエディションなど、豊富なラインナップが多くのファンの心を捉えている。

 さて、そんな人気シリーズに今回仲間入りした「Instinct Crossover」。直径45mmのケース中央に23×23mmの液晶ディスプレイを収めたルックスは一見しただけでは従来のコレクションと変わらないが、大きく異なるのはディスプレイ中央に長短2本のアナログ針を物理的に備えているということ。すなわち本モデルは、スマートウォッチにアナログ時計の機能を搭載したハイブリッドモデルということになる。

 ガーミンではこれまでも“Vivomove”シリーズなどでハイブリッドモデルをリリースしているが“Instinct”からの登場はこれが初めてとなる。

 暗い場所でもボタンひとつ触れることなく、ひと目で時刻がわかるというのはアナログ時計ならでは。特にアウトドアでは重宝するシーンは多いだろう。

グラファイトカラーが無骨な印象のDual Power搭載モデル
グラファイトカラーが無骨な印象のDual Power搭載モデル

●アナログ針がスマート機能の表示をサポート!? 単なる時刻表示に終わらない機能性がユニーク

 まず基本的な仕様からチェックしていこう。液晶ディスプレイは解像度176×176ピクセル、太陽光の下でも見やすいモノクロの半透過メモリインピクセル(MIP)を採用、その中央には前述の通り、発光機能を備えたアナログ針が2本並ぶ。

 ハイブリッドウォッチと呼ばれるものの中には、いってしまえば単にスマートウオッチにアナログ時計を載せただけというタイプもあるが、この「Instinct Crossover」がユニークなのは、スマート機能においてもアナログ針に活躍の場を与えている点にある。例えば計測データが液晶表示される際には、アナログ針が画面の視認性を妨げることのない角度へと瞬時に移動。

 さらに歩数計測機能においてはは、液晶画面がその日の歩数を表示し、アナログ針がその角度によって目標到達度を表現。アナログ針が時刻表示とは別の役割を果たしているというのは、ウォッチメーカーにはない発想かもしれない。

夜間での高い視認性はアナログ針ならではの強み
夜間での高い視認性はアナログ針ならではの強み

 またもうひとつ、このモデルから初搭載となる新機能“RevoDrive”にも注目。これは外部からの衝撃によるアナログ針のズレを検出、GPSが検知した位置情報に基づいてその地点の標準時刻に自動補正するというもの。落下などの衝撃を受けてもいつでも正確な時刻を確認できるのは、シビアな環境下で活動する人にとってはかなり頼もしいはずだ。

 もちろん日々の健康管理を行うヘルスモニタリング機能やスポーツアクティビティ機能も充実。特に、なんらかの突発的な事故に見舞われた際に自動的にイベントを検出、あらかじめ登録しておいた緊急連絡先に位置情報を知らせる事故・転倒検出機能は、アクティブスポーツ好きならぜひチェックしておきたい機能。また日々の生活の利便性を叶えるスマート機能もしっかり搭載、Suicaなどのキャッシュレス決済にも対応している。

 バリエーションは4種類。恐らく最も人気を集めそうなのが「Instinct Crossover Dual Power」(9万3000円、消費税込)で、こちらのみグラファイト、タイダルブルーの2つのカラーバリエーションで登場する。パワーガラスに搭載したソーラー充電機能により、煩雑な充電に煩わされることなく使用できる“Dual Power”対応モデルで、スマートウオッチモードなら約70日間、アナログモードなら無制限、最も消費電力の高いGPS+光学心拍計モードでも約25時間(ソーラー充電プラス6時間)という長時間駆動が実現できるようになっている。

 さらにソーラー発電に加えて暗視ゴーグルとの互換性やステルスモードなど、ミリタリーユースに特化した機能を搭載したタクティカルモデル「Instinct Crossover Dual Power Tactical Edition」(9万9000円、同)も同時発売。またタウンユースなど日常生活での使用が中心で、定期的な充電が苦にならないタイプのユーザーのために、オンライン限定で発売されるソーラー充電非搭載タイプ「Instinct Crossover」(8万3000円、同)もラインナップする。

 これまでのハイブリッドウォッチの概念から一歩進んで、デジタルとアナログの真の意味での融合を目指した、ガーミンらしい個性あふれる1本。アウトドア好き、アドベンチャー好きならぜひ手に取ってみたい1本だ。

●製品仕様
■Garmin Instinct Crossover
価格(消費税込):Instinct Crossover Dual Power:9万3000円、Instinct Crossover:8万3000円、Instinct Crossover Dual Power Tactical Edition:9万9000円
ケースサイズ:45.0×45.0×16.2mm
重量:65g
ケース:繊維強化ポリマー
ストラップ:シリコン
ガラス:Instinct Crossover Dual Power/Tactical Edition:PowerGlass(ソーラー充電対応)Instinct Crossover:化学強化ガラス
防水性能:10ATM
発売日:2022年12月16日

Gallery【画像】堅牢なGPSスマートウォッチがハイブリッド式になって使い勝手が向上(6枚)

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