いま大注目のクロカンSUV スズキ新型「ジムニー5ドア」はいつ日本で登場? 3ドア「シエラ」との違いとは
ショートボディのシエラよりも全長340mm延長したジムニー5ドア
現地で配布されているカタログを見てみると、ショートボディとの違いは全長・ホイールベースが340㎜延長されたということ。このサイズ拡張に伴い、ラダーフレームへのメンバー追加、プロペラシャフトの強化なども見られます。

外観はロング化された以外は差違は少なく、インド仕様のみかもしれませんが、フロントグリルが艶出しカラー&メッキ加飾に変更されています。基本的な装備はショートボディからのスライドのようですが、上級グレードには22.86cm、ロアグレードには17.78cmのマルチインフォメーションタッチディスプレイを採用。これに併せて、ステアリングホイール内にディスプレイ操作用のスイッチが増設されています。
インド仕様ではシートトリムも変更され、カタログ写真を見るかぎりではその光沢感から撥水性が持たされているかもしれません。リアシートは5ドア化に伴い、ヘッドレストが小型化。乗降の際やオフロード走行時に役立つ、アシストグリップが左右に追加されました。リアシート専用のUSBソケットが装備されているのも、5ドア車らしいと言えます。
パワートレーンもシエラからのスライドですが、搭載されるK15B型1.5リッター直4エンジンは77.1Kw(104.8馬力)/6000rpm、132.4Nm/4000rpmに出力アップ。4人乗車時のパワー不足に対応してきました。
シエラと比べると、格段大きな違いがない5ドアですが、その最大の魅力は言わずもがなロングボディ化されたことです。周知の通り、現行型のジムニーとジムニーシエラは2018年に発売された直後から大ヒットを記録し、あっという間に1年待ちという長納期となりました。しかし、我先にと買い求める人が続く一方で、ジムニーに冷静な視線をおくる人たちも。
それはファミリーユーザーやレジャー派です。ジムニーとジムニーシエラは、4人乗りとは言え、車内空間は軽サイズ。リアシートを倒して荷室に当てても、荷物がほとんど積めないというユーザーの不満が多く聞かれていました。当然ながら、4人でキャンプに出かけるというのはちょっと至難の業。リアルなユーザーを見てみると、ソロで使っている人がほとんど。キャンプなどにレジャーに行く場合はルーフラックを装着して、屋根にも荷物を積んでいかなければならない状態だったようです。
今回、5ドアで大きくなったのは全長わずか34cmですが、天井までの空間を考えればかなり積載性が増強されたと言えます。また、後部座席へのアプローチがダイレクトにできるようになったことで、ファミリー層の需要がグッと増えるのではないでしょうか。
ただ、危惧するポイントもあります。まず、後部ドアの開口部形状です。全長340㎜延長という条件の中で造ったこともあり、開口部は後輪のフェンダーアーチぎりぎりまで追い込んでいることが分かります。また開口部面積も決して広くはなく、果たして大人がスムーズに乗り降りできるかが心配です。乗降時に、パッセンジャーが開口部内側に付着した埃や泥を衣服に付ける恐れも否めません。
加えて、エンジン出力が増強されたとは言え、それもわずか。果たして4名乗車で高速走行をした場合に、急勾配でもストレスなく走れるのかという心配もあります。もちろん、ギア比も見直されていると思いますが、1人か2人で乗っている人がほとんどのシエラとは、ユーザーの評価も変わってきそうです。
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