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話題沸騰のスズキ「ジムニー5ドア」現行ジムニーのオーナーが見た「魅力」と「気になるところ」とは?

インドで発表された待望の5ドアモデル

 数年前からその存在がウワサされていたスズキ「ジムニー」の5ドアモデル。多くの人が待ち望んでいたその「ジムニー5ドア」が、2023年の新年早々インドにて開催された「オートエキスポ2023」で発表された。

 ジムニーは2020年からスズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディアでも生産され、主にアフリカや中南米へ輸出されている。今回の5ドアモデルもインド仕様として発表されたものだ。

“ジムニー乗り”もカッコよさにガツンとやられたスズキ「ジムニー5ドア」
“ジムニー乗り”もカッコよさにガツンとやられたスズキ「ジムニー5ドア」

 かくいう僕は、現行ジムニーのオーナーである。今回はそんな“ジムニー乗り”から見たジムニー5ドアの魅力についてお伝えしたい。

 僕が乗っているのは、660ccの3気筒ターボエンジンを積む軽自動車版(JB64)のジムニー。現行ジムニーにはモデルバリエーションとしてもうひとつ、1.5リッター4気筒自然吸気エンジンを積む普通車の「ジムニーシエラ」(JB74)がある。

 軽自動車の枠にとらわれる必要がないシエラは、オーバーフェンダーを備え、車輪のトレッドと全幅も少し広い。だが、大きな違いはそれくらいで、ボディは基本的に共通だ。

 僕自身は、軽のJB64一択だった。もともとのジムニーのコンセプトを考えれば、小さくて軽いことが一番重要だし、660ccのターボエンジンでも動力性能的にはなんら不満はない。何より軽自動車は税金や高速道路の通行料などが安く、コスト的にもメリット大! なのだ。

●現行ジムニーシエラの人気が高い理由

 だが実際は、2018年に現行ジムニーが登場して以来、シエラの販売比率がグンと伸びているそうだ。販売店に聞いたところでは、先代までは圧倒的に軽モデルの方が多かったのに、現行ではJB64対JB74比が半々に近いくらい、シエラが売れているという。

 それはなぜなのか? 僕の見立てでは、ジムニーを“ファーストカー”として選ぶユーザーが増えたからではないか、と考える。従来のジムニーは、“好きな人”が乗る、ある意味マニアックなクルマだったが、現行モデルはそのスタイリッシュなデザイン、向上した快適性などが相まって、より幅広い層がさまざまな用途で選ぶクルマとなった。

 アウトドアでのレジャーや旅行という目的でジムニーを選ぶなら、オンロードや高速道路での走行で排気量やパワーに余裕のあるシエラはがぜん魅力的だ。つまり、“SUV的なクルマ”としてジムニーを選ぶライトユーザー層が増えたからこそ、シエラの販売シェアが伸びたのではないだろうか。もちろん、オーバーフェンダーを備えるワイドなプロポーションがカッコいい、というルックスに惚れた人も少なくないとは思うが……。

Next得るもの多く失うものなし!?のジムニー5ドア
Gallery 【画像】“ジムニー乗り”が見たスズキ「ジムニー5ドア」の魅力を写真で見る(15枚)

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