この春上陸「スウェーデン発のプレミアム電動バイク」をスポーツウエアの老舗企業が発売する理由とは
静寂の中でライディングを楽しめる電動バイク
プレミアムな電動バイクを手がけるスウェーデンのCAKE 0 emission AB(以下、CAKE)社が、高機能スポーツウエアを展開するゴールドウインと国内独占パートナー契約を締結。2023年の春から日本でもWEB限定で販売をスタートします。ラインナップは3モデルで、3年間で5000台の販売を目指しています。

都内で開催された発表会の席上、ゴールドウインの渡辺貴生社長は「ゴールドウインはスキーを起源にアウトドアスポーツに関わる事業を展開してきました。CAKEの創設者であるステファンさんもウインタースポーツ事業に取り組んできた方。自然やスポーツに対する考え方に共通点があり、社会のイノベーションを共創することができる」と、パートナーシップを結んだ経緯を説明しました。
CAKE社の電動バイクは、走行時に化石燃料を消費しないだけでなく、製造時の二酸化炭素排出量も2025年までにゼロとすべく取り組みを進めています。こうした取り組みも評価され、同社の電動バイクは自然の中でのパトロール活動などにも使われているとのこと。排気音がないという特性から、アフリカでは密猟者の取り締まりに活用された事例もあるそうです。
CAKE社のステファン・イッターボーンCEOは、電動バイクの可能性について「森の中で静寂とともに走れるのは素晴らしい体験でした。クラッチもなく、初めて乗る人や女性なども気軽に乗っていただけます」と話します。あるモトクロスライダーに試乗してもらったところ「森の中でスキーをするような体験だったとの感想をいただきました」」(イッターボーンCEO)というエピソードも披露してくれました。
●ミニマルな北欧デザインが目を惹く3モデル
今回発表されたのは、オフロードモデルの「Kalk&(カルク アンド)」、街中にも映えそうなデザインの「Osa+(オッサ プラス)」、「Makka range(マッカ レンジ)」の3モデルで、いずれもシンプルでミニマルな北欧デザインが目を惹きます。
CAKE社の電動バイクが評価されているポイントのひとつが、電動ならではのデザイン。イッターボーンCEOは「エンジンをバッテリーとモーターに置き換えただけではうまくいかない」と話します。
確かに、「Osa+」や「Makka range」のデザインは、過去のどんなバイクにも似ていない独自の構造によるものといえそうです。
また、軽量に仕上げるべく、バッテリー搭載量はあえて最小限にしているとのこと。この辺りにも、ミニマルを信条とする北欧デザインの思想が感じられます。バッテリー本体も自社で設計することで軽さを追求。バッテリーセル自体は、パナソニック製など信頼性の高いものを使用しており、「今後、バッテリーの革新が進めば、容易に積み替えが可能な構造を採用しています」と、イッターボーンCEOは話します。
そのほか、CAKE社では「多くのユーザーに長く使ってもらうこと」を重視しており、信頼性や耐久性にも気を配り、多くのパーツを自社で手がけているのだとか。ステップやペダルなどの細かいパーツも、北欧のプロダクトらしいデザインとクオリティに仕上げられているのが感じられます。
CAKE社の電動バイクは“プレミアム”と称されていますが、イッターボーンCEOは「プレミアムはラグジュアリーという意味ではありません。環境配慮などのパーパス、イノベーション、パフォーマンス、クオリティを備えていることが、プレミアムの意味するところなのです」と話します。
ちなみにCAKE社は、2030年までにグローバル市場で20万台の販売を目指しているとのこと。今後、こうしたプレミアムな電動バイクが導入されることにより、日本の電動バイク市場も活性化しそうです。
●製品仕様
■Kalk&(カルク アンド)
・価格(消費税込):291万5000円
・最高速度:90km/h
・航続距離:86km
・最大瞬間出力/定格出力:10kW/5.8kW
・車両重量:79kg
・必要な免許:普通自動二輪(中型)
■Osa+(オッサ プラス)
・価格(消費税込):225万5000円
・最高速度:90km/h
・航続距離:111km
・最大瞬間出力/定格出力:9kW/6.0kW
・車両重量:89kg
・必要な免許:普通自動二輪(中型)
■Makka range(マッカ レンジ)
・価格(消費税込):86万9000円
・最高速度:25km/h
・航続距離:66km
・最大瞬間出力/定格出力:1kW/0.6kW
・車両重量:70kg
・必要な免許:原動機付自転車免許(原付)
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