VAGUE(ヴァーグ)

驚異の厚さ1.8mm――ブルガリの超薄型モデル「オクト フィニッシモ ウルトラ」に見る機械式時計の未来

●香箱にエングレービングされたQRコードがNFTアートにリンク

 ブルガリが八角形ケースの腕時計「オクト」を世に送り出したのは2012年。その後、2014年には超薄型モデルの「オクト フィニッシモ」が登場し、8年連続で機械式時計の世界最薄記録を達成したり、60以上の国際賞を受賞したりなど、時計の歴史に名を刻んできた。

 昨年登場した「オクト フィニッシモ ウルトラ」では、500円硬貨とほぼ同じ、わずか1.8mmのケース厚を実現。薄型化の裏には、タングステンカーバイド製の裏ブタとムーブメントの地板を一体化、巻き上げと時刻合わせのためのリューズを歯車状にしてケースの左右に分けて配置するなどの技術が盛り込まれ、8つの特許も申請されている。

 そして、薄いというだけにとどまらないこの時計。忘れてはならないのがケース左上の香箱に記されたQRコードの存在だ。持ち主はQRコードを読み取ることで、製造過程など時計に関する映像や写真へアクセスすることが可能である。

 また、QRコードによるNFT(偽造や改ざんが不可能な所有証明書付きのデジタルデータ)の限定アートワークも付与され、時計が本物であることや、時計の持ち主であることを証明。

 ただ時間を確認したり、ファッションとして着用したりする以外にも、バーチャルな世界と現実を結びつける架け橋として、時計に新たな価値を与えている。

サイドから見ると、驚異的なその薄さがわかる
サイドから見ると、驚異的なその薄さがわかる

●まるで魔法のように時刻合わせと巻き上げを自動で行うプレゼンテーションボックス

 ただでさえ見どころの多い「オクト フィニッシモ ウルトラ」だが、10周年モデルの新たなトピックとなっているのが付属の“プレゼンテーションボックス”だ。

 この種も仕掛けもない(あるのだが)プレゼンテーションボックス、中央に時計をセットして、ボックス内のデジタル画面に希望の時刻を設定しフタを閉じると、あら不思議。

 約20秒後には望みの時刻にセットされ、さらに巻き上げも完了! まるでボックス内で小さな時計職人が時計を調整しているかのような、手品のような仕掛けが持ち主を楽しませてくれる。

 なお、もちろん手動での時刻合わせや巻き上げも可能。わざわざプレゼンテーションボックスを持ち歩く必要はないのでそこは安心していただきたい。

 今まで体感したことのない時計の薄さや、機械式時計とは縁遠かったITとの結びつき、そして、ボックスにしまうことで時刻合わせや巻き上げが自動で行われる仕掛けなど、新たな体験を持ち主に与えてくれる未来の機械式時計。その進化に心躍らずにはいられない。

●製品仕様
・販売本数:世界限定10本(完売)
・ケース径:40mm
・ケース厚:1.80mm
・ケース素材:サンドブラスト仕上げを施したチタン製ケース/アンスラサイトPVD-ALD仕上げを施したタングステンカーバイド製プレート
・ガラス:サファイアクリスタル
・ブレスレット:超薄型チタン製ブレスレット/フォールディングバックル
・ムーブメント:BVL180 超薄型機械式マニュファクチュールムーブメント
・パワーリザーブ:約50時間

Gallery 【画像】持ち主に新たな体験と喜びを与える未来のタイムピース(8枚)
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