日差0~2秒の高精度――「オメガ・スピードマスター スーパーレーシング」は独自の新機構に視線集中
●日差わずか0~2秒! 驚異の高精度を実現した独自機構“スピレート システム”
オメガより2023年の幕を切って落とす最新モデル「スピードマスター スーパーレーシング」が発表された。スポーティなシルエット、躍動感のあるデザインも見る人の心をつかむが、なんといっても話題を集めているのはムーブメントに搭載した独自開発のシステムだ。
“スピレート システム”と名付けられたこの独自機構は、日差(1日の進み/遅れ度合い)0~2秒という、いままでにないレベルの高い精度を実現するべく考案されたもの。
一般に機械式時計の精度は、日差-10~+20秒程度までは許容範囲内とされていることを考えると、この精度がいかに驚くべきレベルであるかが想像できるだろう。

驚異的な精度のカギを握っているのは、超微細な速度調整を可能にした新開発のシリコン製ひげゼンマイ(特許出願中)。
またゼンマイを巻き込んではほどく役割を果たすテンプも新たに考案。テンプ受けにひげゼンマイの取り付け部の剛性を調整するための独自の機構を搭載することで、これまでにない高精度を現実のものとしている。
思い返せば1999年、時計界では実質初となるコーアクシャル脱進機を発明して機械式時計の歴史を変えたオメガ。2008年にはひげゼンマイにシリコンを用いることで安定した計測を実現。
2013年には15000ガウス以上もの磁気に耐える高耐磁性ムーブメントを発表するなど、ムーブメント開発において飽くなき挑戦を続けている。新開発のシステムは、パイオニアとして最先端を走るオメガのたゆまぬチャレンジ精神を体現してみせるものだ。

●カラーリングとディティールに、名品「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」へのオマージュを込めて
そうした視点を持ってあらためて「スピードマスター スーパーレーシング」を見ていくと、この最新モデルが、2013年発表の高耐磁性時計「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」へのオマージュが込められていることに気がつくだろう。
ダイヤルを囲むブラックセラミックのベゼルリングにはイエローの“グラン・フー”エナメルによるタキメータースケールが刻まれ、3時位置の同軸積算計、グラデーションで表現されたクロノグラフ針にも同じイエローが使用されているが、このブラック×イエローという印象的な配色は、この(シーマスター)アクアテラに由来するもの。
9時位置のスモールセコンド針に施されたストライプは、このモデルの秒針をよりストレートに想起させる。またダイヤル一面に施されたユニークなハニカム柄は、16万ガウスの極限磁場に耐えたというオメガのコンセプトウォッチにちなんだものだ。
さらに6時位置に開けられたデイト表示、ここにも(シーマスター)アクアテラの誕生10周年にちなんだちょっとした演出がある。その日の日付を知らせるアラビア数字のうち「10」のみに、“スピードマスター”ロゴと同じ字体を採用、その姿を毎月1回だけ見せてくれるのだ。歴史を紡ぐマスターピースに敬意を捧げるフォントがそっと姿を表すとは、なんとも心憎い演出ではないか。
オメガ渾身の新システム搭載モデルとなる本モデルは、否が応にも期待が高まる注目の1本だ。
●製品仕様
■オメガ スピードマスター スーパーレーシング
価格(消費税込):156万2000円
ケース径:44.25mm
ケース厚:14.9mm
ケース:ステンレススティールケース ポリッシュ&ブラッシュ仕上げ
ストラップ:ステンレススティール、リサイクルナイロン製NATOストラップを同梱
ガラス:ボックス型サファイアクリスタルガラス 両面無反射コーティング
ムーブメント:コーアクシャル脱進機搭載 コラムホイール式手巻きクロノグラフ Cal.9920
スイス連邦計量・認定局(METAS)マスター クロノメーター認定取得
駆動時間:パワーリザーブ60時間
防水性能:50m
発売時期:2023年8月発売予定
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