VAGUE(ヴァーグ)

標的はメルセデスGクラス!? BMW「Mモデル」初の電動SUV「XM」はデザインも走りもすべてがインパクト大

ハードコアなMモデル好きも納得のドライブフィール

 スペックには気圧されそうになるが、XMの走りの感触は想像するよりずっと洗練されている。

“M”バッジの威光に「Mモデル」初の電動パワートレイン、さらに刺激的デザインが相まって、インパクト抜群のモデルに仕上がったBMW「XM」
“M”バッジの威光に「Mモデル」初の電動パワートレイン、さらに刺激的デザインが相まって、インパクト抜群のモデルに仕上がったBMW「XM」

 通常時は基本、発進を含めて電気モーターのみでの走行範囲が広いことも効いているのだろう。アクセル操作に応じてすぐさま力強いトルクが立ち上がり、2.7トンの巨体をスルスルと加速させていく。

 ただし、このときだって退屈なわけではない。標準装備の“BMWアイコニックサウンド”は、電気モーター走行時にも走行音をつけ足すというその意味ではよくある装備なのだが、この音色がエンジンがかかっているのかいないのか、一瞬分からなくなるくらい自然で、とてもスポーティなフィーリングをもたらしている。

 エンジンと電気モーターとの連携も見事で、電気モーターならではの瞬発力による鋭いレスポンスと、ツインターボエンジンの全域で「これでもか!」というほどの力感、そして、トップエンドに向けての二次曲線的な伸びのよさが相まって、とにかく楽しく走ることができる。単にパワフル、トルキーだというだけでなく、エンジンと電気モーターがそれぞれの美点を持ち寄って心弾ませる走行感覚を描き出している。「Mもついに電動化か……」と嘆いているハードコアなファンだって、これなら納得に違いない。

 同様にフットワークも、さすがの出来栄えだ。23インチ大径タイヤのおかげで日常域での乗り心地は固めだが、速度が高まるにつれて落ち着いてくる。操縦性は見事な躾けられていて、さまざまな電子デバイスが巧みに制御されて、この大きく重く背の高いボディにして、まさに意のままのコントロール性を実現しているのだ。よもやサーキットに持ち込むユーザーがいるとは思えないが、もしそうしたとしても、XMはきっと気持ちいい走りを楽しませてくれるだろう。

“M”バッジの威光に「Mモデル」初の電動パワートレイン、さらに刺激的デザインが相まって、インパクト抜群のモデルに仕上がったBMW「XM」
“M”バッジの威光に「Mモデル」初の電動パワートレイン、さらに刺激的デザインが相まって、インパクト抜群のモデルに仕上がったBMW「XM」

 唯一、要改善なのはリアシートの静粛性である。せっかく雰囲気のある空間なのに、ロードノイズやら何やらで、ずっと騒々しいのだ。

* * *

 BMWがターゲットとする人たちに、果たしてXMは響くだろうか? 少なくともその素養は十分に備えている。さらにいえば、案外、従来のMファンだって気に入る人は少なくないのでは? とも思える。

 BMWのブランニューモデルXMは、見た目にも大いに驚かされたが、走らせるとまた違った意味での驚きがある1台だった。なおこの先には、さらにパフォーマンスを向上させ、最高出力750ps、最大トルク1000Nmを実現するという「XM LABEL RED」も登場を控えている。こちらの動向も目の離せないものとなりそうだ。

Gallery 【画像】強力なライバルに負けない存在感を誇るBMW「Mモデル」初のSUV「XM」を画像で見る(30枚)

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