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おいしく焼ける秘密は溝? 熟練の職人たちが試行錯誤したミニ鉄板の汎用性がすごい!

●重すぎない厚みを求めて何度も試作を繰り返し、職人たちの技術を集結して開発

 アメリカのクラウドファンディングサイト・KICKSTARTER(キックスターター)にて販売された「梅鋳鉄板 鉄二(以下、鉄二)」が日本でも販売されることになりました。そこで開発の経緯を担当者に伺うと、創業75年の重みを感じる、熱い想いが込められていました。

「最初に出した『壱鉄』の時にもう少し大きいサイズが欲しいというお話をユーザーの皆さまからいただきました。そこで、ただ大きくするだけではなく調理の幅を広くできるように“オーブンで焼く”や“料理にソースをたっぷりかけても溢れにくくなるデザイン”を本製品では採用しました」

 とのことで、ユーザーの声を反映するだけでなく、さらなる進化を遂げて誕生したのが「鉄二」なのだそう。

 そんなこちらは、5mmの肉厚の構造と「ダクタイル鋳鉄」という材質を用いることで、熱を均一に鉄板上の食材に伝えることが可能。効率よく短時間で肉の旨味を閉じ込めてくれます。

 「ダクタイル鋳鉄」はその強い性質から、鉄道や自動車の部品に使われる素材で、この材質で家庭用の鉄板をつくるのは、技術と経験が豊富な職人にしかできないとのこと。もっとも効率よく肉が焼け、蓄熱性が高く、重すぎない厚みを求めて何度も試作を繰り返し、職人たちの技術を集結して開発されたのが、「鉄二」です。

 また、蓄熱性が優れいつまでも鉄板が温かいままなので、調理したお肉を長い時間美味しく食べることができるのも魅力のひとつ。

 調理するのにオススメの食材を聞いてみると「鋳鉄板の蓄熱性を活かし、厚いお肉を美味しく焼くのはもちろんオススメですが、パエリヤやアヒージョのような調理などもオススメです。また、蓄熱性の良さを生かした余熱調理で野菜などを美味しく調理できます。鉄板の縁が高いため、炒め料理なども調理しやすくなっていますよ」とのこと。

 幅広い食材や料理に使用できるので、さまざまなシーンで活躍してくれそうです。

「ダクタイル鋳鉄」を使用することで、熱を均一に鉄板上の食材に伝えることが可能に。効率よく短時間で肉の旨味を閉じ込めてくれる
「ダクタイル鋳鉄」を使用することで、熱を均一に鉄板上の食材に伝えることが可能に。効率よく短時間で肉の旨味を閉じ込めてくれる

●直火やカセットコンロ、シングルバーナー、オーブン、自宅キッチンのコンロなど、さまざまなシーンで使用可能

 「鉄二」を見てみると、不思議な溝に目が留まります。実はこの溝には、食材を美味しく焼き上げる秘密が隠されているそう。

 「焼いているお肉の肉汁がうまく鉄板全体に広がらない」「鉄板から肉汁がこぼれ落ちてしまう」など、鉄板で調理する場合、このような不満を持つ方は多いはず。この溝はこうした問題を解消してくれるもので、鉄板表面に広がった肉汁が溝に流れ、さらに鉄板のふちが高くなっているので、肉汁が外にこぼれることもありません。

 肉汁は他の食材を焼くときにも使用できるので、お肉の旨味を余すところなく楽しめるのです。

 デザインへのこだわりも伺ってみると「梅鋳鉄板の初代『壱鉄』の8角形と油溝のデザインコンセプトを引き継ぎ、『鉄二』ではただのサイズアップだけでなく機能性を向上させて鋳鉄板の良いところは継承し、壱鉄と鉄二を両方所有していてもどちらも使い分けて楽しめるようにしてみました」とのこと。

 また、直火はもちろん、七輪やカセットコンロで使うことも、オーブンにそのまま入れて使うこともできるという優れもの。

「ソロキャンプなどのシーンはもちろんですが、お庭でカセットコンロなどを使ったお手軽な鉄板焼きなどにもオススメです。直火やカセットコンロ、シングルバーナー、オーブン、自宅キッチンのコンロなどさまざまなシーンで、美味しい料理を調理したい方へ使っていただきたいです」(担当者)とのこと。

 最後に、「鉄二」の魅力について聞いてみました。

「鋳物職人が自分のために作った鉄板『“鋳物の素晴らしさを届けたい!』、そんな想いをカタチにした梅鋳鉄板です。庭先でもキャンプでも気軽に楽しめるポータブル鋳鉄鉄板で、特別なひと時をお届けすることができれば幸いです」

●製品仕様
鋳物製鉄板「梅鋳鉄板 鉄二」基本セット
・販売価格(消費税込):1万4300円
・材質:鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)
・大きさ:約250mm×320mm×20mm
・形状:四隅を切り落とした8角形
・厚さ:約6mm
・重量:2.5kg
・セット内容:梅鋳鉄板・ハンドル・収納袋

Gallery【画像】肉汁さえ活用できる、創業75年の鋳造メーカー発「梅鋳鉄板 鉄二」を見る(4枚)

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