美意識の極み「クレドール」で復活を遂げたセイコー薄型ウオッチの名品“ゴールドフェザー”
●「ゴールドフェザー」の名に込められた先人たちの薄型ムーブメント開発への情熱
セイコーの長い歴史のなかでも、特に機械式時計の開発において大きな進歩を遂げたのが1950年代。時はまさに高度経済成長期、多くの技術者たちの情熱とたゆまぬ努力の成果として数々の歴史的名作が誕生しましたが、そのひとつが薄型スリム化を極めた「セイコー ゴールドフェザー」なるタイムピースです。
その名の通り羽根のように軽やかな装着感を実現した薄型ドレスウオッチで、心臓部には当時世界最薄とされた2.95mm厚の“キャリバー60”を搭載。やがて技術はさらに進化、1969年には1.98mm厚という薄さを達成した二針ムーブメント“キャリバー6800”が誕生します。
残念ながらこうした機械式ムーブメントの開発は、1970年代以降のクオーツ・ショックによって一時途絶えてしまいますが、やがて時を経て1992年、セイコー110周年記念モデルにおいて機械式ムーブメントの製造が復活すると、1993年にはクレドール・ブランドの下で極薄ムーブメント“キャリバー6870”搭載モデルが登場。
以降、これら「キャリバー68系」と呼ばれる薄型ムーブメントは、「クレドール」を代表するムーブメントとして多くのモデルに搭載されるようになったのです。

●現代の解釈の下で復活を遂げた“ゴールドフェザー”、目指したのは空気をはらんだような軽やかさ
さて、ひるがえって今回登場した「クレドール ゴールドフェザー U.T.D.」は、往年の名品をベースに、現代らしいスペックとデザインにアップデートした新コレクション。
羽根のようなに「薄く」「軽やかで」「空気をはらみ」「艶やかで」「優美」であること――とのデザインコンセプトの下、丸みを帯びた優美でおおらかな造形と、袖口にすらりと収まる薄さの両立に挑んだモデルです。
すらりとスリムなかん足や極細ベゼル、インデックスや針などは、1960年に生まれた元祖ゴールドフェザーの特徴的なディテールを踏襲。横から見たシルエットは最厚部7.7mmという数字以上にスリムに見えますが、これはムーブメントをケースに直接固定し、裏ぶたのサイズを最小化するという新構造によるもの。
風防に用いられたボックス型サファイアガラスはダイヤル上に穏やかな空気の層をたたえ、緩やかなカーブを描いた曲面ダイヤルの放射とともにエレガントな雰囲気を醸し出します。
ケース・美錠の素材に18Kピンクゴールドを用いたレギュラーモデル(330万円、消費税込)と、18Kイエローゴールドを用いた国内限定30本の数量限定モデル(341万円、同)をラインナップ。特に限定モデルでは羽根をイメージしたというスパイラル状の放射仕上げをダイヤルに採用。
限定モデルのインデックスや分目盛、ブランドロゴはダイヤルに直接彫りこまれたもので、繊細な陰影が手元に品のよさを漂わせます。
限定・レギュラーモデルともに6時位置に記されたクラシカルな<ゴールドフェザー>ロゴは、1960年当時使われていたものを現代的な解釈のもとブラッシュアップしたものだそう。時計愛好家であればそれと聞いただけで心踊る歴史的名品の復活、気になった人はぜひその目で確かめてみてほしい。
■クレドール ゴールドフェザー U.T.D.
品番:GBBY982(限定モデル)、GBBY980(レギュラーモデル)
価格(消費税込):341万円(限定モデル)、330万円(レギュラーモデル)
ケース径:37.1mm
ケース厚:7.7mm
ケース:18Kイエローゴールド(限定モデル)、18Kピンクゴールド(レギュラーモデル)
ストラップ:クロコダイル
ガラス:ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
ムーブメント:手巻式 メカニカルムーブメント キャリバー6890
駆動時間:最大巻上時 約37時間
防水性能:日常生活用防水
限定数量(GBBY982のみ):30本(国内のみ)
発売時期:2023年7月8日(限定モデル)、同8月11日(レギュラーモデル)
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