トヨタ新型「アルファード」と「ヴェルファイア」はコックピットの出来も秀逸! 高コストの“オルガン式アクセルペダル”が走りのよさを予感
先代よりもはるかにセダンライクなドライビングポジション
そんな新型“アルヴェル”の運転席に座ってみると、景色がフツーのミニバンとは全く異なることに気づきます。ドライビングポジションが従来モデルよりもセダンライクで、スポーティモデルのようなのです。

実は新型“アルヴェル”は、フロントシートの取りつけ位置が従来モデルと比べてリア側へ25mm後退。それに合わせて、ステアリングの角度が先代モデルの30.4度から25.9度へと立てられています。
その結果、新型“アルヴェル”のコックピットではセダンのように自然なドライビングポジションが実現。フツーのミニバンとは異なる運転姿勢は、スポーティなドライビングフィールを味わわせてくれる大きな要因となっています。
とはいえ、こうしたドライビングポジションが実現させるために、開発陣はさまざまな創意工夫を施したといいます。
新型アルファードとヴェルファイアは、剛性の高いTNGAのGA-Kプラットフォームを採用。これは、2017年に誕生した「カムリ」を皮切りに多くのセダンやSUV、ミニバンに採用されている高性能なプラットフォームです。
多彩な車種に使われる汎用性の高いGA-Kプラットフォームですが、その上にアルファード&ヴェルファイアのようなラージミニバンのパッケージングを構築するのは困難だったといいます。
開発陣いわく、GA-Kプラットフォーム上にラージミニバンのパッケージングをそのまま構築した場合、フロントシートの取りつけ位置は70mmもリア側に後退していたとか。そうなると、いくらボディサイズが大きいアルファード&ヴェルファイアといえども、肝心なリアのキャビンスペースが犠牲になってしまいます。
そこで開発陣は、車高の高さを活かしてフロントシートの座面を先代モデルと同等の高さまで上げ、ドライバーがよりアップライトな姿勢となるよう変更。さらに、ペダルの位置をフロント側へ前進させられるよう、フロントタイヤをより外側に配置して前席乗員の足元スペースを拡大したといいます。1850mmという全幅をキープしながら足元スペース拡大は、特に苦労したとのことでした。
それらの結果、新型アルファードとヴェルファイアはフロントシートの取りつけ位置を、先代モデルと比べてリア側へ25mm後退させるだけにとどめています。つまり、45mmの“スペース効率化”を実現しているのです。
その上で、セカンドシートの構造を工夫したり、サードシート脇のトリムやバックドアのトリムを薄型化したりとパーツを吟味した結果、フロントとセカンドのシート間で5mm、フロントとサードのシート間で10mm、それぞれスペースを拡大することに成功。
まさに、0.1mm単位での調整により、高性能プラットフォームとセダンのようなドライビングポジション、そして広いリアキャビンを実現したのです。
●疲れにくい上に微細な操作も可能なアクセルペダル
このように、意欲的なチャレンジが多々見られる新型アルファードとヴェルファイアですが、ドライバーの足元にあるアクセルペダルからも開発陣のこだわりを垣間見ることができます。なんとミニバンでありながら、アクセルに“オルガン式ペダル”を採用しているのです。
メルセデス・ベンツやBMWといった走りのいいドイツ車に多く採用されるほか、最近では「クラウン」や「プリウス」など多くのトヨタ車に導入されているオルガン式ペダル。そのポイントは、フロア部を支点としてペダル上方が奥へと倒れ込んでいく仕組みにあります。
一般的なつり下げ式ペダルと違って、オルガン式アクセルペダルではドライバーは足全体でペダルを踏み込むことができます。しかも、ペダルを踏む動作と足を動かす動作とがシンクロするため、自然なアクセルワークが可能となるのです。
人間本来の動きを妨げないオルガン式ペダルは、ロングドライブでも疲れにくいのが特徴。さらに、右足のカカトの位置がズレにくいため、微細なアクセルワークをおこなえるようになるのです。
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このように、ドライビングポジションやアクセルペダルをとって見ても、開発陣の思いが伝わってくる新型アルファードとヴェルファイア。先代モデルに対して乗り味が大幅に進化を遂げた背景には、こうしたディテールへのこだわりがあったのです。
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