VAGUE(ヴァーグ)

都内から約1時間半“ジブリの世界”でバスフィッシング! 水面オンリーで誘う「トップウォーターの世界」の楽しさとは?

●自然のなかでキャストに没頭する贅沢

 リールを巻けば潜行しながら魚のように泳ぐミノーやクランクベイトをはじめ、本物そっくりの柔らかさを持つワームなど、「バスフィッシング」のルアーは様々。

 その中でも、水面にとどまってバスを誘う「トップウォーター・プラグ」は、飛沫をあげてルアーにバイトするバスの姿を目の当たりにできるという独自の世界観で熱く支持されるカテゴリです。

2つのプロペラの回転でブラックバスを誘うダブルスイッシャーは、ビギナーでも扱いやすいトップウオータープラグの代表。写真はガウラクラフトの「コイーグー」(5060円、消費税込)
2つのプロペラの回転でブラックバスを誘うダブルスイッシャーは、ビギナーでも扱いやすいトップウオータープラグの代表。写真はガウラクラフトの「コイーグー」(5060円、消費税込)

 そんな“トップの世界”を体験するためにやってきたのが、千葉県君津市にある笹川湖。

 河川をダムでせき止めた「リザーバー」と呼ばれる人造湖で、最上流部にはジブリ作品を思わせる絶景で知られる濃溝の滝(のうみぞのたき)があるなど、木立に囲まれた神秘的な雰囲気のなかバスフィッシングを楽しむことができます。

 今回案内をしてくれたのは、ハンドメイドルアー工房「ガウラクラフト」代表の青芳智広さんと、釣り仲間の石井清隆さん。笹川湖をホームグランドにするお二人とボートに乗り、トップウォーター・プラッギングの世界を堪能しました。

●難しいからこそおもしろい

 弓なりにしならせたロッドの反発力で、ルアーを岸際をおおう木々の奥にプレゼンテーションする青芳さんと石井さん。リザーバーでのトップウォーター・プラッギング(トップ)は、バッテリー駆動の船外機を載せた小型ボートで、岸際のポイントを狙っていくのが基本なのだそうです。

「週に2日の休みは、自社ルアーのテストを兼ねどこかしらでプラグを投げています」と話す青芳さんは、「自分で作ったルアーで魚と駆け引きするのがとにかく楽しい」という釣り愛が高じ、ルアー工房「ガウラクラフト」を立ち上げた房総在住のルアービルダーです。

樹木が水面を覆うオーバーハングや立木、小川の流れ込みや岩盤など多彩な風景も楽しみのひとつ
樹木が水面を覆うオーバーハングや立木、小川の流れ込みや岩盤など多彩な風景も楽しみのひとつ

 リザーバーの釣りについて青芳さんは「いかにも釣れそうな景色が魅力です。水面に樹木がせり出したオーバーハングや立木をはじめ、小川の流れ込みや岩盤など、“さあバスが出るぞ”というポイントが次々現れるのでワクワク感が途切れないんです」と話しながら、リズミカルにルアーをキャストしていきます。

 ガウラクラフトのダブルスイッシャー「ツイーコイール」をキャストし、そのままポーズ。波紋が消えるまで待ってから2枚のプロペラが回転を始めるギリギリのスピードで巻き始めると、たまらずバスがバイトしてきます。

 取材当日は、季節の変わり目とあって状況は良くありませんでしたが、青芳さんのホームグランドだけあってしっかりと魚の顔を見せてくれました。

●道具をツマミに酒を楽しむ“タックル沼”の住人たち

「バスが水面を割って躍り出る興奮もさることながら、タックル収集もトップの大きな魅力です」と話すのは、青芳さんの釣友の石井さん。子供のころにバスフィッシングを始め、様々なスタイルを経てトップウォータープラッギングに行き着いたといいます。

石井さんのタックル。ルアーはガウラクラフトをはじめ、ハンドメイドプラグがメイン。ロッドはスミスの「スーパーストライクFO-56」(グリップつき5万1700円、消費税込以下同)や、「ブライトリバー キャトルスリム」(4万1800円)、リールはダイワをセレクト
石井さんのタックル。ルアーはガウラクラフトをはじめ、ハンドメイドプラグがメイン。ロッドはスミスの「スーパーストライクFO-56」(グリップつき5万1700円、消費税込以下同)や、「ブライトリバー キャトルスリム」(4万1800円)、リールはダイワをセレクト

 タックルボックスで目を引くのが色とりどりのトップウォータープラグたち。人のタックルボックスを見るのってほんとに楽しいですよね。

 トップウォータープラグの魅力について石井さんは「ハンドメイドの美しいシルエットを眺めていると、造形はもちろん塗装にまでこだわっているのが伝わってきます。『どういう動き方をするのか?』と、釣りに行けない日には想像しながらお酒を飲めるほどの不思議な魅力があります」と話してくれました。

 天敵のいる水面に近づくことは魚にとってリスキーなため、トップでバスを釣るには相応のテクニックが必要。ですが、「釣れなくても楽しい」とアングラーに言わしめるほどの魅力を持つのがトップウォーター・プラッギングの面白いところ。

「レンタルボートが充実している笹川湖のようなフィールドはアングラーが多く、プレッシャーが高いのでとてもシビア。だからこそ好きなルアーで釣りたくなるんです。そのためにはロッドやリール、ラインは最新のものをチョイスしています」(青芳さん)

 ボートで岸沿いを流し他愛のない話しをしながら無心に夕方までプラグを投げ、この日は青芳さんが二匹のバスをキャッチして終了。

 どちらもヒットルアーはダブルスイッシャーでしたが、バナナカラーの「ツイーコイール」はただ巻き、パープルの「コイーグー」はターンを始めとする多彩なアクションが楽しめるなど、見た目は似ているプラグでも異なるアクションを持つのがトップウォーター・プラグの奥深さでもあるようです。

 釣れても釣れなくても心が満たされるトップウォーター・プラッギングは、気温の高い夏以降が本番。一度体験すればそのエンスーな世界観に魅了されるはずです。

Gallery 【画像】千葉県・房総の湖で楽しむ! 最高のバスフィッシングの味わい方を写真で見る(22枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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