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ホンダのスーパーカブも登録済み? 立体商標化で「G-SHOCK」はどう変わる? 担当者が明かす“耐衝撃ウオッチの未来”

● 二度目の挑戦で悲願の立体商標取得

「落としても壊れない丈夫な時計を作りたい」という発想から開発された、ご存知カシオのG-SHOCK。多彩なモデルをラインアップし、八角形の印象的なデザインでひと目見ただけでG-SHOCKだとわかるスタイルを構築しているのはご存知のとおり。

立体商標を取得したG-SHOCKの初代モデル「DW-5000C」。今回は文字やロゴが入っていない、時計の形状そのものが商標として認められました
立体商標を取得したG-SHOCKの初代モデル「DW-5000C」。今回は文字やロゴが入っていない、時計の形状そのものが商標として認められました

 その初代モデル「DW-5000C」が誕生した1983年から40周年となる2023年6月、「初代G-SHOCK」がついに立体商標を取得しました。

 商標権獲得に尽力したのは、カシオ計算機の知的財産統轄部に所属するチーム。知財渉外部の松村聖子部長と、米倉雅子商標意匠室長に話を伺いました。

 松村聖子部長は登録出願の理由について「40年の歴史を持つ初代モデルの、目に見えない価値を可視化させたいという思いがありました」と説明します。

 立体商標とは、アイテムの立体的な形状を商標として登録することで、その権利を保護するもの。これまでに不二家のペコちゃんやHONDAのスーパーカブ、そして甲子園球場のスコアボードなど、幅広い分野で登録が進んでいます。

「立体商標が登録されると、その形状を国内では当社しか使用することができない、という権利を得ることができます。G-SHOCKが40周年を迎えるタイミングで立体商標登録を取りたいという思いから2020年の秋にプロジェクトを始動させ、翌21年4月に出願しました」(松村聖子部長)

 カシオは2005年にもG-SHOCKの初代モデルの立体商標を申請・取得していますが、当時認められたのはロゴなどの文字要素が含まれたものだけでした。今回は改めて文字なしでの登録を目指したのだそうです。

 しかし、2021年4月に出願したG-SHOCKの立体商標も当初は認められなかったのだとか。

「審査段階では、『消費者は形状ではなく“G-SHOCK”というブランドで識別しているのではないか」と指摘されました。そこで、メンバー全員で『登録のためできることは何でもやろう』と、社内の多くの人たちを巻き込みながら、『長年にわたってこの形を使用し、多くの方に愛されてきた結果、その形を見ただけでG-SHOCKと認知されている』という事実を積み重ねて追加証明することにしたんです」(米倉雅子室長)

 そして、不服審判において、「文字やロゴが入っていない時計の形状そのものを、消費者が見ただけで認知することができる」ことが認められ、登録されることが決定したのだそうです。

「立体商標の実現は、G-SHOCKを使用してくださったファンの方々の支えがあったからこそ。カラーや素材、サイズなどを問わず、“G-SHOCKの形そのもの”がカシオの立体商標として認められたので、今後もこの形状を守りながら、機能、構造、素材などで進化を続けファンの皆さまの期待を超える商品をお届けしたいです」(松村聖子部長)

Gallery 【画像】初代G-SHOCKの意匠を受け継ぐ「5000」シリーズの系譜を画像で見る(9枚)
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