マツダ「CX-8」生産終了を正式発表! キャンプや釣りと好相性の3列シートSUVは12月で終焉 新型「CX-80」へとバトンタッチか
人気SUV「CX-8」のカウントダウンが始まる
マツダは先ごろ公式ホームページ上で、3列シートSUV「CX-8」の生産を、2023年12月をもって終了すると正式に発表しました。

ミニバンとは違う3列シート車の新たな選択肢として2017年9月に発表されたCX-8は、最大7名が快適に乗れる上質な3列シートSUVとして高い支持を獲得してきました。
ひと回りボディサイズの大きい海外市場向けの3列シートSUV「CX-9」と基本骨格を共有することで、CX-8は優れた車体剛性を獲得。さらに、人気SUVの「CX-5」より延長されたホイールベース等も相まって、大勢で移動するピープルムーバーにふさわしい穏やかな走行フィールを具現していました。
2022年11月におこなわれた最新の商品改良では、最新の魂動デザインを取り入れたエクステリアの採用や走行性能の向上、シート構造の変更など大幅な変更を実施。さらに、アウトドアテイストを強めた「グランドジャーニー」と、精悍でスポーティな世界観を構築した「スポーツアピアランス」というふたつの特別仕様車を追加するなど、魅力をさらに磨き上げていました。
今回のCX-8の生産終了について、マツダは公式ホームページ上で以下のようにアナウンスしています。
「MAZDA CX-8は、2023年12月をもちまして生産終了致します。ご注文が12月までの生産台数に達した時点で販売終了となります。上記の詳細につきましては、お近くの販売店にお問い合わせください」
●アクティビティへの対応力は「CX-5」より格上の「CX-8」
残念ながら生産終了が正式に発表されたCX-8ですが、その魅力はいまだ衰えません。
CX-8は最大7名が乗れる3列シートのピープルムーバーとしても評価が高い一方、アウトドア・アクティビティに対する対応力でも高い支持を獲得しています。
なかでも、CX-8のラゲッジスペースの広さは圧倒的です。サードシート使用時の荷室奥行きは500mm(3列目シート下端まで)、サードシート格納時は同1350mm(2列目シート最前端の位置における2列目シートバックまで)、セカンドシートまで格納した場合は同2320mm(助手席が最前端の位置における助手席シートバックまで)。
さらに、サードシート使用時の荷室幅が最大で約1480mm、荷室高が約740mmという広大な荷室には、キャンプやフィッシングのかさばるギアも難なく収納できます。
ちなみに「CX-5」の場合は、リアシート使用時の荷室奥行きが950mm(リアシート下端まで)、リアシート格納時は同1830mm(助手席が最前端の位置における助手席シートバックまで)。
また、荷室幅は最大で約1450mm、荷室高は約750mm(フロアボード上段セット時)ですから、CX-8のラゲッジスペースの広さが際立ちます。
さらにCX-8は、荷室フロア下に最大84Lのサブトランクを用意。走行中に転がってしまいやすい小物類などを気軽に積載できる点も魅力です。
もちろんCX-8は、全長4925mm、全幅1845mm、全高1730mmと、CX-5と比べてボディサイズが大きいのですが、実際にドライブしてみると、特に郊外などではそれを実感するケースはほぼなく、運転しやすいクルマです。
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マツダは、すでにラージ商品群のSUV4モデルを市場投入することを発表済みで、日本市場には2列シート車の「CX-60」と3列シート車の「CX-80」を投入するとアナウンスしています。
そのうちCX-60は、2022年から日本やヨーロッパなどで発売がスタート。また北米やカナダ市場ではCX-80のワイドボディ版である「CX-90」が発売済みであり、CX-80の正式発表も間近と見られていました。
2023年12月でのCX-8の生産終了は、実質的な後継モデルであるCX-80へのバトンタッチへ向けたカウントダウンといえるでしょう。
魅力的なモデルであるCX-8の生産終了発表を受け、SNSなどでは惜しむ声が多数見受けられます。後継モデルであるCX-80はどのようなモデルとなるのか、今から期待が高まります。
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