スバルのコンパクトSUV「クロストレック」にアウトドアギアはどれだけ積める? 気になるラゲッジスペースの実力とは
●日常も遊びも妥協しないコンパクトSUVの優等生
スバルより2010年にデビューした「XV」が2022年、第3世代への進化と同時にグローバルのモデルネームを与えられ誕生したのが、今回紹介する「クロストレック」です。
いわゆる「Cセグメント」と呼ばれるコンパクトなボディを持つSUVである「クロストレック」。「CROSSOVER+TREKKING」を意味する名の通り、軽快なトレッキングシューズのように、都市からアウトドアまでシーンを選ばず“クロス”して楽しめる、冒険心をかき立てるスタイルと機能性が満載の1台なのです。

今回紹介するモデルは、オプションを装備した「クロストレック リミテッド」(371万2500円、オプション、消費税込)。
パワーソースは2リッターのボクサーエンジンと、出力13.6PSのモーターを組み合わせたハイブリッド「e-BOXER」を採用。剛性の高い液封タイプのエンジンマウントや、クラッチ制御の見直しによる振動やフリクションの低下など、改良を丁寧に積み重ね熟成しているせいか、かなり滑らかな印象です。
都会もアウトドアも楽しめる優等生のクロストレックですが、遊びクルマとして気になるのがラゲッジスペースの使い勝手。
ということで今回は、2023年7月に福島県・白河で開業したばかりの「スノーピーク白河高原キャンプフィールド」までドライブし、VAGUE編集部の三宅がソロキャンプを楽しむことにしました。
●「巨大クーラーは絶対に積みます」
オートキャンプに必要なギアの中でとくにこだわりたいのが、飲み物を冷やし、食材の鮮度を守ってくれるクーラーボックスです。
「迷ったら大きなサイズを選ぶべし」という三宅のお眼鏡にかなったのが、クーラーボックス界の人気者、コールマンの“スチベル”こと「スチールベルト」です。

51リットルの大容量を誇るこのスチベル、アメリカ生まれというだけあって、横幅約62cm×奥行42cm×高さ41cmと、かなりのわがままボディ。
対するクロストレックのラゲッジですが、5名フル乗車状態時で315リッター(VDA計測)を確保。フロアの奥行きは81.4cmあるので、アメリカンなスチベルを縦方向に積んでもかなりの余裕。大物のクーラーボックスが気持ちよく収まれば勝ったも同然です。
クロストレックは最低地上高を200mm確保しているため、荷室の高さは708mmとやや高め。ですが、ゲートがほぼ四角形に切り取られているため、出し入れはいたってスムーズなのがうれしい誤算。ハッチバックを知り尽くしたスバルの匠の技を静かに感じさせてくれます。
そして、「ミヤケさんのシュラフ、迫力があっていいですね」と誰もが羨む巨大な仕舞い寸のスナグパックの寝袋、WAQのマットレス、ヘリノックスのチェア2、キャプテンスタッグのアイスペール、“灯りマニア”として欠かせないペトロマックスのオイルランタンなどなどに加え、「それって必要?」とやや疑問が残るアイテムまで雑にセレクトしても、かなり余裕を持って積み込むことができました。

これだけの余裕があるのなら、山岳系のコンパクトなギアを選べば大人4人のグルキャンにも十分対応できそうです。
●コンパクトカーは「やりくり」を楽しみたい
また、今回おじゃました「スノーピーク白河高原キャンプフィールド」のような高規格キャンプ場では、テントやシュラフだけでなく、テーブル&チェアやキッチン道具、焚き火台など、かさばりがちなギアまですべてレンタルできる「手ぶらキャンプ」のサービスも増えてきました。
そういった仕組みをじょうずに利用すれば、マックス乗車の5人でもラグジュアリーなキャンプが可能になります。
1人でゆっくり楽しむためのギアを無造作に積み込むソロキャンはもちろん、パズルのように最新ギアを積み込むグルキャンもあきらめないで大丈夫。限られたラゲッジ空間をやりくりしたり、時には荷物を積まないスタイルを選んだりするなど、スタイルに合わせてマインドセットを切り替えが大切なのかもしれません。
そんな想いを抱かせてくれるクロストレックは、気軽にお出かけしたくなる頼りになるコンパクトSUVであると再認識させてくれました。
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