秋冬こそグランピングが最高の季節!? 焚き火に天体観測、サウナまで! お手軽アウトドアの楽しみ方とは
●「焚き火」に「天体観測」、秋や冬だからこそ楽しめる要素がたくさんある
近年、テント設営や食事の準備などがなく気軽にキャンプを楽しむことができる「グランピング」が人気です。
グランピングの発祥地は英国といわれており、コロナ禍でのキャンプブームをきっかけに日本でも急速に広がりを見せつつあります。
キャンプとは異なり、冷暖房やお風呂、トイレが備え付けられているので、ホテルのようなサービスを野外で体験できることが魅力のひとつです。
屋外で楽しむキャンプやバーベキューといえば、気温が暖かい春や夏のイメージが強いですが、これからは肌寒い季節がやってきます。

グランピングの場合は、暖房や温泉が完備されていることから室内で快適に過ごせることが魅力ですが、ほかにも秋や冬だから楽しめるポイントはあるのでしょうか? 一般社団法人日本グランピング協会会長の松本氏は、以下のように話します。
「やはり、秋や冬のグランピングの醍醐味は、紅葉や雪景色など季節の変化を目で見たり体感できたりすることです。
積雪する地域では、森一面が真っ白になることもあるので、忘れられない光景を目にすることができると思います。
また、親しい友人や家族、恋人と『焚き火』をしながら、談笑したり歌ったりするのもオススメです。ホテルや旅館で焚き火をすることはできないので、グランピングならではの楽しみといえます。冬や秋の肌ざむい季節だからこそ、みんなで火を囲み暖をとることに趣を感じるはずです。
火の始末が不安な人は、安全に焚き火ができる実績のあるグランピング施設をインターネット等で探してみると良いでしょう」
焚き火や薪ストーブは、暖をとるだけでなく料理を煮込んだり焼いたりする際にも使用することができます。
またキャンプの定番である「焼きマシュマロ」、アツアツの「ホットコーヒー」や「ココア」を美味しく飲むことができるのもうれしいポイントです。夏の場合は、蚊にさされる可能性もありますが、冬は休眠状態に入るので虫が少ないこともメリットです。
さらに、前出の松本氏は「秋や冬に特化した運営をおこなっているグランピング施設もある」と話します。
「とくに雪が降りやすい関東の場合は、秋や冬に楽しめるようなコンセプトでグランピング施設を運営しているところが多いです。地域や運営している施設によって、方針が変わってくるので、選ぶ際のひとつの基準にしてみると良いでしょう」
空気が乾燥している冬は、夏よりも星空が見やすくなることから、天文台の設置や天体望遠鏡などの貸出をおこなうなど、天体観測に力を入れている施設もあるそうです。
一年間でもっとも一等星が見られる季節でもあるので、星座を探したり、普段しっかり見ることのない星を観察したりと、都会の喧騒から離れたリラックスした時間を送ることができます。
ほかにも「冬の絶景が見える露天風呂がある」、「冬季限定の旬な料理が食べられる」など、ある程度、譲れないコンセプトを決めて施設選びをすると、ユーザーの満足度は増しそうです。
このように、冬のキャンプはビギナーには難易度が高いといわれることもありますが、グランピングであれば、気軽に体験することができます。秋や冬ならではの楽しみ方もたくさんあるので、興味がある人は一度調べてみると良いでしょう。
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昨今では、テレビやSNSでグランピングが多く取り上げられているので、人気の施設は数ヶ月先まで予約が埋まっていることもめずらしくありません。計画を立てる際は、早めに日程を決めて予約するのがオススメです。