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都会派のレクサスがなぜ「キャンプイベント」を開催した? オーナーの嗜好に変化が!? 高級車ブランド流「アウトドアの楽しみ方」とは?

「GX」と「RX」のルーフトップテントに宿泊できるプランも

 レクサスは先頃、同ブランド初のキャンプイベント「LEXUS CAMP 2023 by OVERTRAIL PROJECT」(以下、「LEXUS CAMP」)を軽井沢で開催。全国から抽選で選ばれた30組100名のレクサス車オーナーたちが参加しました。

 レクサスといえば、これまでアウトドア色の薄いブランドと見られていましたが、なぜ今回、キャンプイベントを開催することになったのでしょうか?

なぜレクサスは、初めてとなるキャンプイベント「LEXUS CAMP 2023 by OVERTRAIL PROJECT」を開催したのか?
なぜレクサスは、初めてとなるキャンプイベント「LEXUS CAMP 2023 by OVERTRAIL PROJECT」を開催したのか?

 2023年1月に開催された「TOKYO OUTDOOR SHOW2023」において、レクサスは「OVERTRAIL PROJECT」を発表しました。

 OVERTRAILとは、陸路や森林、原野などの未舗装路を意味するOverlandとTrailを組み合わせた、自然とのつながりや道を切り開くイメージを持たせたレクサスの造語で、多様なアウトドア・ライフスタイルとクルマの楽しさに寄り添うことを目的としています。

 そんな「OVERTRAIL PROJECT」が初めてプロデュースした今回の「LEXUS CAMP」では、自然との触れ合いや車両への同乗体験など、子どもから大人まで楽しめる多彩なアクティビティが用意されていました。

 会場となったアウトドアリゾート施設「ライジングフィールド軽井沢」には、「OVERTRAIL PROJECT」の世界観を表現した「RZ」、「GX」、「NX」などのコンセプトカーを展示。各コンセプトカーはMTB用キャリアやルーフトップテントなどを組み合わせたタフなイメージに仕立てられており、多くの人の視線を集めていました。

 複数の宿泊プランが用意された「LEXUS CAMP」ですが、なかでも特別な体験となったのが2台のコンセプトカー「RX OUTDOOR CONCEPT」と「GX OUTDOOR CONCEPT」に設置されたルーフトップテントに宿泊するプランでしょう。

 海外のアウトドアシーンでは、クルマのルーフ上に張ったテントや車内で過ごすオーバーランドスタイルが以前より人気ですが、当選者はその魅力の一端を体験することができたのです。

●試乗体験からワークショップまでレクサスならではの体験を提案

 林間コースでは、レクサスが開発を進める「ROVコンセプト」の同乗体験会が開催されました。

 ROVとは“Recreational Off-highway Vehicle”の頭文字からとられた名称で、優れた走破性を備えたふたり乗りのカーボンニュートラルバギーのこと。乗用車では踏み込めない雄大な自然の中を走破していくROVコンセプトでの試乗体験は、参加者たちにとって驚きの連続だったようです。

 そして、アウトドアのお楽しみでもあるディナータイムには、水素バーナーグリルで地元産の肉や野菜を焼き上げたBBQコーナーが用意されていました。

 水素を活用した調理メニューは、実はトヨタ自動車・下山工場にある食堂でも提供されているのだとか。水素を燃焼させた炎は水しか発生しない上、炎に水分が含まれていることから食材の美味さを引き出せるといいます。

 こうした水素グリルは、水素を燃料電池車の燃料として使うだけでなく、使えるシーンを提案することで水素社会の実現に役立てたいとするトヨタ自動車の願いを具現したものでもあります。

 このほか会場では、クルマ用シートの端材を利用したレザーワークショップに始まり、タイヤをバーベルとするリフトアップ、オフロードラジコンカー、電動カートなどの体験イベント、さらにはスタンプラリーなど多彩なプログラムが開催されました。

 また2日目の朝には、大正時代から昭和の中頃まで、草津と軽井沢を結んでいた草軽電気鉄道の廃線跡を歩く散歩もおこなわれ、大勢の参加者が往年の鉄道の姿に思いをはせていました。

Nextリーダーが語る「OVERTRAIL PROJECT」誕生の背景
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