最新スタッドレスタイヤは氷の道でもなぜ止まる!? 進化する冬用タイヤを支えるヨコハマの開発拠点とは
ヨコハマの最新「アイスガードセブン」は従来モデルより氷上性能を14%向上
今回、国内最大規模といわれる新しい屋内氷盤旋回試験場の見学と体験走行をしましたが、2日目は横浜ゴムの最新バージョンのスタッドレスタイヤ、「アイスガードセブン iG70」を履いたトヨタ「カローラツーリング」(4WD)で大雪山国立公園の周辺まで半日の雪道ドライブを楽しみました。
タイヤサイズは205/55R16 91Qでした。

東京なら、これだけ雪が降ったら大パニックで交通マヒになりそうですが、旭川市内から郊外に向かう幹線道路は除雪が行き届いていて、とても走りやすかったです。ただし交通量が多く大型トラックなども走る幹線道路は、ところどころアイスバーンと呼ばれる氷の路面が見えます。そんな場所でも、アイスガードセブンを履いたカローラツーリングは気にすることなく普通に走ることができます。
山道に入ると、道路以外の場所は雪が深く積もっていますが、道路はきれいに除雪されていてここでも走りやすかったです。
アイスガードセブンを装着したカローラツーリングは、アクセルペダルを踏めば期待どおりの加速ができ、ハンドルを切れば予想どおりの曲がり方をし、ブレーキは右足の指示どおりに効いてくれます。
その日は緊張する場面はなく安心して運転でき、美しい景色を楽しみながらドライブができました。
交通量が多い一般道も走りました。ここでは車線内に轍(わだち)ができていて、車線変更するときには一瞬緊張感を持ちましたが「iG70」は轍の乗り越えがスムーズで安定感もありました。
轍の傾斜で滑ったり、乗り越えるときにハンドルが取られたりすることがなかったので、クルマは安定感を保ったまま走れ、結果的には何事もなかったように走れました。
ちょっと難しい話になりますが、これは「iG70」の進行方向に対して90度のタイヤ断面が丸いからだと思います。
つまりトレッド(接地面)のショルダー(肩)部分が角張っていないから、轍越えで変に引っ掛からずにスムーズに行けるのではないかと予想します。
さらにタイヤ断面が丸いということは接地面が進行方向に長く、横方向には狭い形状になっていると思われます。これはハンドル応答性も素直な反応だし、ハンドル手応えもヨーの反応に比例したもので、クルマと対話しながら走れる感じでした。
このような接地面形状だとアイスバーンでの性能が落ちそうに思えますが、実は接地面の面積でアイスグリップは決まるので問題ありません。接地面が大きければグリップが増え、小さければグリップも小さくなります。横長か縦長かの違いで接地面積が変わらなければアイスグリップも変わらないのです。
実際に「iG70」での凍った湖の氷上走行では、後輪駆動のスポーツカーが限界付近のグリップを完全にコントロールしながら走っています。つまりアイスバーンでのグリップも十分に余裕があるのを知っています。
山奥の駐車場に行くと少し雪が深かったですが、アクセルを踏んだときに雪を噛んで走る能力が高く、力強く発進できました。
雪のない舗装路も走りました。しっかりした手応えがあり、ハンドル応答性もコーナリング性も高いレベルにありました。パターンノイズも車内には聞こえて来ないので問題なしです。
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