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スマホ時代になぜ手帳? タスク管理を可視化! 「無理なく目標管理をするため」に生まれたオリジナル手帳の誕生の経緯とは

●あえて紙の手帳を使う理由とは

 デジタル化が進む現在ですが、意外と紙の手帳の人気も根強いようです。

 年末の書店などをみると、ビジネス向けからカジュアルなものまで多数の手帳が販売されています。

 予定だけでなく、その日の気分や食べたものも書き込めるなど、手帳の製作者によりさまざまな特徴がうち出されており、実は毎年1万種類ほどが流通しているともいわれています。

 マーケティングリサーチ会社のクロス・マーケティングが2022年に実施した調査によると、全国の20代から60代の紙の手帳を使用している人は42.5%。あえて手帳を使う理由は、「紙に書いたほうが記憶に残るから」「頭が整理される」といったものでした。

 こうしてみると、「手帳派」の人は、紙に書いたものを見ることで改めて何かに気づける点に魅力を感じているともいえそうです。

 しかし一方で、なんでも書けるということは、何のために持つのかがはっきりしないと手帳は使いきれないということでもあります。不慣れな人にとっては、ここが手帳の難しいところではないでしょうか。

 スマートフォンのスケジュール管理アプリなどは、会議や来客、訪問予定など、決定したことや今するべきことを把握するのにおすすめです。決まったことであれば、予定が変更になってもリマインダーや共有機能で自在に管理できます。

 これに対して、手帳では、今するわけではないが気になることを管理するのに向いています。

 手帳の企画販売を手がける坂本ラヂヲ株式会社の担当者は、手書きの良さについて次のように話します。
 
 「人間の脳はすぐに忘れてしまうため、手書きすることで記憶力の定着率がアップするといわれています。手書きはちょっと面倒な行為なので、脳はできるだけ要点を簡潔にまとめようとします。そのとき、思考を言語化するため脳が働き、集中力が増すそうです。

 また、簡単なスケジュールなら、スマホ上でカレンダーに記入すると効率よいのですが、手帳には予定以外のことも書き込めるスペースがあります。

 そこに、目標やその時に思いついた行動など日々のできごとの記録を書き留めると、あとになって振り返ることもできます。そうした行為が習慣化され、目標を達成しやすくなるといわれています」

 ほかにも、手帳は予定未定の会議や、連絡はとらないけれど覚えておきたい人の名前、あるいは気になったアイデアなどをメモしておくことができます。

 また、いつまでに何をすべきかが把握できるうえ、ときには、メモをまとめて見返したときに将来の進路がひらめくこともあります。

 画面タップで言葉を選ぶのとは違い、自由に手で書き込む行為は、思考を深めるなど気づきを得やすくなります。

 単なるスケジュール管理ではなく、自分が今どこにいるのか、どの方向に進んでいけばいいのかといった大きな視野を保てるのが手帳の魅力のようです。

 さらに、一つひとつの書き込みを振り返り、よくがんばったなと自分を肯定できるのもアナログの良さかもしれません。

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