“新たな時代のドレスウォッチ”!? スイス時計の注目ブランドCEOが語る「自分らしく生きるための機械式時計」とは?【Behind the Product #01】
●最新作「ミレジム」はクラシックな感覚に現代性をプラス
VAGUE:「フリーランサー」をはじめ、レイモンド・ウェイルのコレクションはどれも、エレガンスとカジュアルさを両立させている印象があります。時計のプランニングで気を配っていることは?
ベルンハイムCEO:レトロなシルエットやビンテージな雰囲気は、トラディショナルなデザインと相性がいい。そこにモダニティー(現代性)を加えるのがレイモンド・ウェイルのスタイルですが、とくに最新作の「ミレジム」では、現代性を融合させることにフォーカスしました。
VAGUE:「ミレジム オートマティック スモールセコンド」は、“時計のアカデミー賞”ともいわれる、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)2023でチャレンジ賞を受賞しました。

ベルンハイムCEO:フランス語で「ヴィンテージ」を意味する「ミレジム(Millésimé)」は、ヴィンテージ調のデザインを最新の時計製造技術で表現しています。
開発には3年以上を要しましたが、プロジェクトのスタートでデザイナーと最初に確認したのは、「コンビネーションの大切さ」でした。
VAGUE:ドレスウォッチの伝統的デザインと、モダンな要素のコンビネーションが上手に表現されています。
ベルンハイムCEO:エレガンスとクラシックな感覚をベースに、少しだけ現代性を足してあげることにこだわったんです。そうして決め込んだテーマを軸にウォッチメイキングを進めました。
1930年代に流行したセクターダイアルやボックス型風防といった古典的なディティール。そして現代の技術や素材、トレンドをプラスして誕生した「ミレジム」が、祖父が約50年前に創業したジュネーブの地で賞を受賞できて光栄です。
長きにわたり協力関係を築いてくれた地元のサプライヤーをはじめ、時計作りの伝統と革新の融合に挑戦し続けるスタッフに心から感謝しています。
VAGUE:ベルンハイムCEOが一番気に入っているモデルは?
ベルンハイムCEO:ブランドの代表として一本を選ぶのは難しい(笑)。やはり最新作のミレジムをつける機会が多いですが、いま夢中になっているのは、4月に開催されるウォッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブに出品するために製作しているプロトタイプ。早くみなさんにお目にかけたくてワクワクしています。
VAGUE:パンデミックの影響もあってか、ファッションのカジュアル化が加速しています。その一方、時計の世界ではミレジムやフリーランサーのような伝統と現代性を兼ね備えたドレスウォッチが再評価されています。
ベルンハイムCEO:レイモンド・ウェイルを代表する私にとって、その質問は音楽のように心地がよいです(笑)。なぜならミレジムは、カジュアル化するファッションにもフィットするよう、伝統的な優雅さと現代性の融合を目指したタイムピースだからです。
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