“史上最強のレンジローバー”の走りはサーキットもオフロードもイケる!? 新型「レンジローバースポーツSV」が高性能と乗り心地を両立する秘密とは
優れた走りを生み出すカギは新開発の6Dダイナミック・エアサスペンション
レンジローバースポーツSVが、サーキット、オフロード、一般道のいずれでも優れた特性を発揮する最大の秘密は、新開発の6Dダイナミック・エアサスペンションにあるといっても過言ではありません。

6Dダイナミック・エアサスペンションは、4輪のサスペンションに備えられたダンパーの油圧回路を互い違いに連結することで、ローリングやピッチングといったボディの動きを抑えるもの。
ダンパーの油圧回路を連結させている点はマクラーレンのプロアクティブ・ダンピングとよく似ていますが、細かく見ていくと油圧回路のレイアウトが微妙に異なっているそうです。
いずれにせよ、マクラーレンのロードカーといえば圧倒的なコーナリング性能と快適な乗り心地を両立させていることで定評がありますが、6Dダイナミック・エアサスペンションにもこれと似た効果があるといっていいでしょう。
エンジンがパワフルなことは冒頭でも申し上げましたが、それとともに印象的だったのが、どんな回転域からでも強大なトルクを素早く引き出せるレスポンスのよさ。おかげで、サーキット走行からワインディングロードまで、もどかしい思いをしたことは一度もありませんでした。
また、600psを超えるほどの高出力エンジンなのに、どれほどアクセルペダルを深く踏み込んでも、あたりに爆音を轟かせたりしない点にも好感を抱きました。
もちろん、「ハイパフォーマンスモデルなんだから、それに相応しい音量のエンジン音が欲しい」という向きもいらっしゃるでしょう。でも、レンジローバーの血筋を引くからには、エンジンの音量もこれくらい控え目なほうが、私は似つかわしいと思います。また、エンジン音自体も抜けがよく、心地いい音色でした。
ただし、私がレンジローバースポーツSVでもっとも気に入ったのは、内外装の仕上がりでした。
とりわけ上質なレザーなどで覆われた室内はシンプルながらも美しいデザインで、何度見ても心を奪われます。
また、ハイパフォーマンスモデルだからといって敢えてスポーティなテイストを強調することなく、標準のレンジローバースポーツ+αのデザインに収めているところも、「オトナのセンスで気が利いているなあ」と思いました。
エクステリアの質の高いデザインも同様。若い方々には「クール!」、ある程度年齢を重ねた方々にも「カッコイイ!」と受け入れてもらえそうな気がします。
※ ※ ※
ところで、2024年モデルのレンジローバースポーツSVは世界2500台の限定生産で、日本市場の割り当て分はすでに完売しているそうですが、これだけ好評を博したからには来年以降も発売される可能性も高いと見ていいでしょう。
快適なのにパフォーマンスが高く、なによりもデザイン性の高いラグジュアリーSUVとしてお勧めの1台です!
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