“史上最強のレンジローバー”の走りはサーキットもオフロードもイケる!? 新型「レンジローバースポーツSV」が高性能と乗り心地を両立する秘密とは

サーキットではスーパースポーツカーに匹敵するコーナリングG
「レンジローバー・ファミリー史上、もっともパワフルなモデル」
先ごろ発売された新型レンジローバースポーツSVのことを、メーカーであるジャガー・ランドローバーはそう説明しています。
なにしろ、BMWと共同開発した4.4リッターV8ツインターボエンジンは最高出力635ps、最大トルク750Nmを発揮。0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は290km/hに到達するのですから、数ある高性能ラグジュアリーSUVのなかでもトップクラスのパフォーマンスを誇っているといえるでしょう。
その高性能ぶりは、スペインのアルガルヴェ・サーキット周辺で行なわれた国際試乗会で、はっきりと確認することができました。
なんといっても驚かされるのは、そのコーナリング性能の高さで、ミシュラン・パイロットスポーツS5というバランス重視のサマータイヤを履くと、サーキットでは1.3Gを超えるコーナリングGをいとも簡単に記録することができたほど。
これは最新のスーパースポーツカーにも匹敵するコーナリングGの値です。しかも、ここまでコーナーを攻めても、ボディのロールはごく小さいため、ドライバーは不安を覚えることがありません。
さすがにスーパースポーツカーにはステアリングレスポンスの点で及ばないものの、絶対的なコーナリング性能はSUVであることが信じられないくらいです。
しかし、レンジローバーの名を名乗るからには、オフロード性能をおろそかにするわけにはいきません。
今回はアルガルヴェ・サーキット内に設けられたオフロードコースに挑みましたが、タイヤをパイロットスポーツS5からレンジローバースポーツSVに標準装備されるパイロットスポーツ・オールシーズンに履き替えるだけで、深いわだちがある泥道も余裕で走破できたほか、急な勾配の上り坂や下り坂、クルマが横倒しになりそうになるすり鉢状のコーナー、対角線上の2輪が浮き上がってしまうモーグルコースなどをあっさりとクリアしてみせました。
しかも、高速道路をはじめとする一般道での乗り心地も快適そのもの。
一般的にいって、サーキット走行に対応しようとすればサスペンションをかなり固めなければならず、そうすると一般道での乗り心地は必然的に悪化してしまいますが、レンジローバースポーツSVは、スタンダードなレンジローバースポーツと遜色のないくらい足回りがしなやかで、心地いい乗り味をもたらしてくれたのです。
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