冬だけじゃない? 夏や雨の日もイケる? 最新「オールシーズンタイヤ」ってどうなの? グッドイヤーの「ベクター」を体感してみた
新しいグッドイヤーのオールシーズンタイヤはどんな感じ?
今回、そんなVECTOR 4SEASONS GEN-3を「プジョー・リフター」に装着して雪国へドライブ。その実力をチェックしてきました。
まず、気になる雪道でのインプレッションからお伝えしましょう。テストした日は、しっかりと雪が積もって路面は真っ白。まずそこでの印象は「かなりイケる」です。
ノーマルタイヤなら空転して全く前へ進めないような真っ白い路面でも、VECTOR 4SEASONS GEN-3ならしっかりと路面を噛んで粛々と前へ進みます。
もちろんコーナーも不安なく、安心できます。そのあたりはスタッドレスタイヤとまったく遜色ない性能でした。
いっぽうで、さすがにアイスバーン(凍った場所)を通過する際はスタッドレスと同じようにはいきません。
とはいえ、氷の上でのグリップ感も夏タイヤのような「どうにもならない」というものではなく、「スタッドレスに比べればグリップしないけれどきちんと速度を落とせば超えられる」という印象。
グッドイヤーによると「アイス路面はスタッドレスタイヤの7割ほどのグリップ」とのことで、確かにそれは実際に走って感じた肌感覚とだいたい同じでした。凍っているのを感じたら、とにかく速度を落とすことがポイントです。

結論として、VECTOR 4SEASONS GEN-3はアイス路面を頻繁に走る人には向かないものの、雪道を走る分には不満なし。
そんな特性を踏まえると「日常的にスタッドレスタイヤは必要ないけれど、万が一に備えて雪道も走れるタイヤが欲しい」という人にはジャストな選択とあらためて感じました。
具体的には、東京、名古屋、大阪をはじめとする太平洋沿いの都市に住んでいる人には自信をもっておススメできます。
ところで、オールシーズンタイヤは雨にも強いことをご存じでしょうか。オールシーズンタイヤは一般的に排水性が高く、今回も高速道路移動中に激しい雨に見舞われましたが、そんなシーンでも安心して運転できました。
雨の日はスリップ事故が晴れの日の何倍も多いのですが、一つのタイヤでカバーできる範囲が広い長所は、雨の日でも生きてくるのです。
そして今回、「こんなに?」と思ったのがドライ路面での走り。特に高速道路をハイスピードクルーズするシーンで実感しました。
何をどう実感したかといえば、サマータイヤではない特別なタイヤだということを「まったく意識しなかった」こと。
静粛性や乗り心地といった快適性も、車体の安定感やしっかり感、そしてハンドリングといった走行性能面も気が付けば夏タイヤと同じ感覚で走っていたからです。
高速道路やドライの峠道もフツーに走れちゃうし、快適なのです。最新の「GEN-3」は、従来タイプの「VECTOR 4SEASONS Hybrid(ハイブリッド)」に対してパターンノイズを36%低減、ロードノイズは31%低減と静粛性が大幅アップ。
さらにタイヤのトレッド部分(接地面)の剛性を高めて舗装路での走行性能が高まったこともあって、オールシーズンであることをますます感じさせなくしたのでしょう。
車体が重く、重心だって高いリフターでも、車体がグラついたり挙動がフラフラしたりせずまったく不安なく高速巡航できたのだからさすがです。
「燃費が悪くなるのでは?」と思う人もいるかもしれません。でも高速道路を180キロの道のりを走っても巡航燃費は21km/Lを超えているのだから大したもの。
東京から雪国まで400キロを超えるツーリングをしてみたら、雪道性能から快適性、そしてドライの高速巡航性能まであらためてオールシーズンタイヤの進化と凄さを実感しました。

筆者は東京暮らしで雪国へ出かける機会もほぼないので、VECTOR 4SEASONS GEN-3のようなオールシーズンタイヤは実に賢い選択肢だと考えています。冬用タイヤを履き替えることなく雪の日でも困らないのは、やっぱり魅力です。
実は、同じように考えるユーザーがどんどん増えていて、オールシーズンタイヤの販売は毎年1割ずつアップしているのだとか。そんななか、定評の雪道性能に加えて快適性やドライ路面での走りも進化したVECTOR 4SEASONS GEN-3には注目しないわけにはいかないでしょう。
大切なことなので最後にもう1度書いておきますが、日常的に降雪してアイスバーンの上を走ることが多い人にはお勧めできるタイヤではありません。
でも、転ばぬ先の杖というか、雪がほとんど降らない地域の人が万が一の雪に備えての選択であれば、オールシーズンはとても理にかなったタイヤだと思います。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】