6年ぶりの大進化! 新型「ミニ・カントリーマン」の気になる実力とは? 「ミニ史上最大の車体」で居住性アップ!! 快活な走りは“ミニらしさ”満点
ゴーカートフィールはやや大人の味つけに
今回試乗したのは、EV版の「SE」とエンジン車の「ジョンクーパーワークス」でしたが、ともに乗り心地はすこぶる洗練されており、快適性は先代のそれを大きく上回ります。

EVゆえの低重心と高剛性もあって、「SE」の側でその傾向が強いのかな? と思いきや、実はこれまで硬派で鳴らしてきた「ジョンクーパーワークス」も乗り心地のよさはかなりのもの。20インチの大径タイヤを軽やかに履きこなすあたりはミニの新境地を感じさせます。
ミニといえば、操舵初期から間髪入れずにクルマが動く“ゴーカートフィール”がテーマですが、新型「ミニ・カントリーマン」はその敏捷性とは一線を画し、切り込むほどに動きがビビッドに活きてくる、ちょっと大人の味つけがなされています。
ゴリゴリのゴーカートフィールは間もなく市場投入される3ドアの側に担わせて、多用途性をウリにする「ミニ・カントリーマン」はちょっと落ち着いた仕立てにしようという思惑なのでしょうか。それはそれで合点のいく話です。
さりとて、BMW「X1」あたりに比べると明確に快活さは上なので、棲み分けはうまくいっているものと思います。
●EV版のフットワークは運転の楽しみを高める
EVの「SE」は重量もかさむ分、ややどっしり&ねっとりした動きが感じられますが、後軸をしっかり使いながら積極的に曲がっていく振る舞いは運転の楽しみを高めてくれます。
対すれば、「ジョンクーパーワークス」は明らかに軽快さが先に立ちながらも、地面をしっかり捉えながら踏ん張っていく粘り強さも持ち合わせています。
運動性能においてはどちらも甲乙つけがたし。でも、EVにして個性が際立つ「SE」のコスパはなかなかのものだと思います。
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気の利いたファミリーカーとしても週末の趣味のお伴としても、かけがえのないひとときを彩ってくれる新型「ミニ・カントリーマン」。その特別な存在感は、おそらくこの新型でも変わらず支持されるのではないでしょうか。
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