「ポルシェの魅力」は速さや強さだけじゃない! 東京マラソンや東大先端研ともコラボ!! ポルシェが地道なCSR活動を続ける理由とは?【Behind the Product #04】
日本の若者は“夢を持てない”状況にあることに着目
こうして「LEARN with Porsche」をサポートすることになったポルシェジャパンが、CSR活動の中でユース・サポートを掲げているのは先述したとおりです。
同プロジェクトと同社のCSR活動の仕掛人であるポルシェジャパン広報部長の黒岩真治氏は
「とりわけ“若年層の未来形成”に着目し、若者が夢を叶え、日本の未来を担う人材を育む環境づくりについて模索していました」と語ります。

「ドイツのポルシェ本社では、社会貢献活動を支援するという流れがすでに確立されており、環境保護に限らず地域といっしょに何かをつくり上げる活動に対しても積極的でした。
そんななか、さまざまなリサーチ結果により、日本では“若者が夢を持てない”状況にあるということを目にしていました。
そこでポルシェジャパンでは、CSR活動のひとつとして若者のサポートや教育、社会問題に焦点を当てることにしたのです。
日本の若者向けの教育プロジェクトを細かくリサーチした結果、中邑教授の取り組みに共感。協力の申し出をさせていただいた次第です」(黒岩氏)
言葉にしただけではすべてがスムーズに進んだプロジェクトのように思えるかもしれませんが、実際はさにあらず。
黒岩氏は過去にもCSR活動に携わった経験があり、ノウハウも少なからず持っていたとはいうものの、何よりポルシェらしい独創性やフィロソフィと共鳴するプログラムを探す、つまりリサーチに対して、とても時間を要したといいます。
加えて、世界屈指のスポーツカーブランドとはいえ、日本法人の規模では専門部署を設けるのは困難。そこで広報部がプロジェクトを担当することになったそうです。
そのため、中邑教授へのアプローチはもちろんのこと、本社の承認などもすべて限られたメンバーで担当したといいますから、困難さが想像できます。
●“Porsche. Dream Together”〜夢をポルシェとともに〜
こうしたポルシェジャパンの熱意に対し、中邑教授は胸に打たれるものがあると話します。
「今回の“同窓会”もそうですが、ポルシェジャパンの皆さんがプログラムに積極的に参加してくださる、いっしょにつくり上げてくださるのは非常に意義があることですし、ありがたい話だと思っています。
そして、多くの方々が積極的に参加したいと思ってもらえるプログラムを展開することは、我々にとっても非常に意味があることだと考えています」
CSR活動は企業にとって「ない」よりも「ある」に越したことはありませんが、こうした「人的」にも「経済的」にも手間を必要とするプロジェクトでは、ときに費用負担のみをおこなう企業も少なくありません。
ところがポルシェジャパンは、黒岩氏はもちろんのこと、社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏までもが中邑教授らと入念なディスカッションをおこない、若者の夢をいう共通のテーマに向かって歩みを共にしているといいますから驚きです。
「CSR活動に“費用対効果”を求める企業も多いと思います。しかし私たちは、直接のリターンを求めていません。その代わりに、いっしょにつくり上げること、継続的な広がりがあることに意義を置いています。
ポルシェジャパンのCSR活動は、“Porsche. Dream Together”を合言葉にしています。ビジネスで割り切れるような話ではなく、若者の情熱やプログラムを通じての化学反応、その将来に期待しているのです」(黒岩氏)
“Porsche. Dream Together”を意訳するならば、“夢をポルシェとともに”といったところでしょうか。まさに若者の夢を育む活動は、このテーマにピタリと合致するのでしょう。
* * *
なかには「こんな活動、いつまで続くのやら」と、斜に構えて見ている方もいるのでは? しかし、中邑教授と黒岩氏の頭の中では、さらなる展開や構想も浮かんでいるとのこと。
そもそもポルシェが誕生したドイツでは、CSR活動を国家戦略として掲げており、日本よりもさらに広範な活動や長期的な取り組みが推進されています。
ポルシェのドイツ本社でも社是に合致するプロジェクトとして評価されている「LEARN with Porsche」。2024年も、『君の学びこのままでいいのか?「君の視点から始める学び ~協働して学べという時代にあえて一人で学ぶ意味を考えてみる~」』、『工業や農業に興味のある高校生あつまれ「ポルシェで耕せ ~60年代の空冷ポルシェを整備して小麦畑を耕し、ものづくりの面白さを感じる5日間~』というふたつのサマープログラムを設定。「LEARN with Porsche」の公式WEBサイトでは、すでに参加希望者の募集がスタートしています。
2024年夏のプログラムに参加する若者たちは、どのような体験を重ねていくのか? 興味は尽きません。
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