ヤマハの本気を感じる“令和のレーサーレプリカ”の魅力とは? 新型「XSR900 GP」は“大人のバイク好きも納得”のこだわりと完成度
一世を風靡した“レーサーレプリカ”そのもの
今春、大阪、東京、名古屋で開催された「モーターサイクルショー2024」。なかでも、51回目を迎えた日本最大の二輪車ショーである「東京モーターサイクルショー」は、3日間で約11万4000人もの来場者を集めました。
そんな会場に展示されていたあまたのバイクの中から、僕(河西啓介)が個人的に気になったモデルのうちの1台が、ヤマハの「XSR900 GP」です。

「東京モーターサイクルショー2024」のヤマハブースで主役を務めていたのが「XSR900 GP」です。
予備知識のない人がとおりがかりにこのモデルを見たら、「あぁ、昔のバイクを展示しているんだな」と思ったはず。しかしこれ、ショー当日には「市販予定モデル」として展示され、先ごろ正式に新型車として発表されたモデルです
エンジンや車体は、2023年10月に発売された「XSR900」をベースとし、カウルやカラーリングなどにより1980年代のGPマシンを彷彿とさせる雰囲気に仕立てられています。
1980年代のバイクブームを経験してきた僕からすると、まさに当時、一世を風靡した“レーサーレプリカ”そのものに見えます。
オレンジと白に塗り分けられたカウルは、ヤマハのワークスレーサーである「YZR」のマルボロカラーをモチーフとしているのは間違いありません。
ヤマハの良識を感じるのは、見かけだけではなくライディングポジションやサスペンションセッティングも「XSR900 GP」専用に開発し、走りまでしっかりと“令和のレーサーレプリカ”として仕上げていること。
またがらせてもらったところ、セパレートハンドルやバックステップを採用しながら前傾姿勢はさほどキツくなく、「これなら街乗りやツーリングでも疲れずに乗れそうだな」と思わせてくれました。
例えば、ヤマハの本格スーパースポーツバイクである「R1」や「R7」ではちょっとキツイな……と感じている人などには、ぴったりの選択になるのでは?
また今回のショーでは、「XSR900 GP」に往年の「FZ400R」や「RZV500R」をモチーフとした交換カウルキットを装着したモデルも展示されていました。
どちらも非常に再現性が高く、ヤマハがここまで本気で“ヘリテイジ”を手がけてくれたことに感動さえ覚えました。
「XSR900 GP」の気になる価格(消費税込)は143万円。往年のGPマシンを知る世代には懐かしく、若い世代には新鮮な感覚を抱かせる“令和のレーサーレプリカ”は、大いに注目されるはずです。
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