えっ、雨の日は死傷事故が4倍!? よく聞く「ハイドロプレーニング現象」って何? スリップして事故らないために気をつけるべきポイントとは
雨に強いタイヤを選ぶための指標「タイヤ・ラベリング制度」とは
年々、タイヤの技術革新が進み、燃費向上のためにタイヤの転がり抵抗が小さくなってきましたが、そうした対策を始めた当初、その副作用でウエットグリップ性能が下がってしまいました。

しかし最近では、トレッドゴムにシリカ(珪素)を入れることによって、転がり抵抗を減らしながらも、ウエットグリップ性能も良くなるという魔法のようなことができるようになりました。
シリカの量が多ければ多いほど、転がり抵抗性能とウエットグリップ性能の両方の性能が上がるのです。
しかし良いことばかりではありません。
これはコストが高くなり、当然タイヤの販売価格も上がります。とくに最近では原材料の高騰などでタイヤの価格が上がっているため、どこで妥協すれば良いのか、自分のクルマの使い方を考えながら決めていかなくてはなりません。
そんなとき指標となるのが、タイヤラベリング制度です。すでに2010年1月より運用されています。
タイヤラベリング制度とは、「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」の等級分けをおこない、タイヤを販売するときにラベル表示をして、消費者に対して情報提供しています。
転がり抵抗係数の数値に合わせて、AAA、AA、A、B、Cの5等級、ウェットグリップ性能をa、b、c、dの4等級に分けています。
ラベル表示されているタイヤの中でも、転がり抵抗性能がAグレード以上、ウェット性能がdグレード以上に入っていれば「低燃費タイヤ」と定義されています。
そもそも、なぜこの制度ができたかというと、燃費の良いタイヤを作り始めた初期のころ、転がり抵抗は小さいけれど、ウエット性能が極端に低かった時代があったからです。
燃費が良くなって燃料代が浮いても、雨でスリップして事故をおこしたら、損害はどちらが大きいか簡単にわかります。
だから転がり抵抗が小さいだけでなく、その当時は二律背反とされていたウエット性能を表示することに意味があったのです。
このラベリング制度は、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)に加盟しているタイヤメーカー(海外メーカーも含めて)14社が参画しています。
この制度は難しいタイヤ選びの指標になるはずです。
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