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ぐるぐる回る交差点!? 欧州でよく見かける「ラウンドアバウト」って何? 日本でも徐々に増えてきた“環状交差点”はどうやって走ればいい?

ラウンドアバルトにはさまざまなメリットがある

 日本のレースに参加したイギリス人のレーシングドライバーと一緒に食事をする機会がありました。

 そのレーシングドライバーは移動にクルマを使っていましたが、急に「なぜ日本人は怒らないのか?」と質問してきました。

 それは「深夜の交差点で赤信号だと、他のクルマは走っていないのに延々と待たされる。赤信号だから仕方なく待つけど、交差する道にクルマが走っていないのになぜ待たなくてはいけないのか?」と言うのです。そして「こうした理不尽な交通規制になぜ日本人は声を上げないのか不思議だ!」とも話していました。

 そう彼は、ラウンドアバウトがたくさんある欧州から来たため、そう感じるのも無理はないのかもしれません。

日本にあるラウンドアバウトの一例。栃木県大田原市にある信号機のない環状交差点
日本にあるラウンドアバウトの一例。栃木県大田原市にある信号機のない環状交差点

 ラウンドアバウトとは日本語で「環状交差点」で、平面交差する交差点で基本的には信号機を使わず一時停止の標識はなく、円形の中央島を囲む一方通行路を走り、目的の出口で出ていくというユニークな交差点です。

 ラウンドアバウトのメリットはたくさんありますが、そのひとつは彼が感じた「交通がなければ待つ必要がない」という点です。

 ラウンドアバウトを走る方法は難しくありませんが、いくつかのルールを守らなければいけません。

 ラウンドアバウトに流入する場合は、中央島の外側の道路(環道)を走るクルマを優先しなくてはなりません。

 日本やイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどは左側通行ですから、環道は時計回りで走ります。つまり流入するときは徐行しながら安全確認し、右側から環道を走るクルマがいなければそのまま入ることができます。右側からクルマが来る場合はさらにスピードを落とすか、一時停止をしてタイミングをずらして環道を走るクルマの邪魔をしないように流入します。

 流入したら、環道を走りながら出口を目指しますが、出口のひとつ手前の通路から左向きのウインカーを出し、目的の出口で流出します。手前からウインカーを出すことで、これから流入しようとするクルマがその合図を見ることで、待つか流入するかの判断をしやすくし交通の流れを円滑にするためです。

 流入して最初の出口で出たい場合は、流入する時点で左にウインカーを出します。その先で流入するクルマが走りやすくなります。

 欧州の各国にもラウンドアバウトはたくさんありますが、右側通行の国なら環道は反時計回りになります。ラウンドアバウトの基本ルールはほぼ同じですが、フランスでは流入するクルマを優先するという昔のルールが一部残っているところがありますから、流入時の標識に注意しましょう。

 パリの凱旋門のラウンドアバウト(フランスでは『ロン・ポアン』と言います)は環道が何重にもなるので走るのが難しいです。ここは昔流の外側が優先なので右に寄れず、目的の出口で出られないこともあります。その時はもう1周回ります。

Next日本でも増えつつあるが なぜ都会では普及していないのか
Gallery 【画像】「えっ!?」信号のない“ぐるぐる交差点”を写真で見る(18枚)
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