「えっ…、受け付けがロボット!?」 恐竜、忍者、新幹線となんでもありな「変なホテル」はなぜ作られた?
●ロボットに映像技術…最先端ホテルの誕生秘話
新型ウィルスによる規制が徐々に緩和され、宿泊客が戻りつつあるホテル業界ですが、一方で人手不足が深刻な問題として挙げられています。
そんななか、新たなホテルの在り方として注目を浴びているのが、HISホテルホールディングスが運営する「変なホテル」です。
その最大の特徴は、フロントに人間のスタッフがいないこと。そして、代わりにロボットが設置されているということです。
まるで本物のような恐竜ロボットや、微笑みを浮かべた人型ロボットなど、個性的なロボットたちが施設内で見られます。

変なホテルは2016年に、当時HISが運営していたハウステンボス内にオープンしました。ハウステンボスにオープンした変なホテルはすでに閉館していますが、2号店としてオープンした変なホテル舞浜をはじめ、全国各地で展開されています。
この個性的なホテルの誕生経緯について、HISホテルホールディングスの担当者は次のように話しました。
「お客様にエンタメを提供したい、という想いから運営を開始いたしました。旅行でも出張でもそうですが、多くの人がホテルというのは『寝るための場所』と捉えています。
特に弊社のような宿泊特化型のホテルですと、こういった感覚で利用されている方が多く見受けられました。
そこで、ホテルに泊まったこと自体も旅の思い出にして欲しいということで、このような形のホテルが誕生いたしました」
ホテルは休むためだけの場所。このような概念を覆し、お客様に楽しんでもらいたい、という想いから誕生したのが変なホテルでした。
また、変なホテルの誕生には、エンタメとしてではなく、もうひとつの背景があります。
前出の担当者は、引き続き次のように話しました。
「もうひとつの経緯として、人手不足対策や費用の削減があります。2016年にオープンした当初は現在ほどホテル業界の人手不足が問題になってはいませんでした。
しかし、これから働く人口が減っていくなかで、人がやらなくてもロボットやAI技術で代用できる部分があるのならば、積極的に取り入れていこうという考えに至りました」
少子高齢化により労働人口が減少していくことに備えて、ロボットで補える部分は取り入れていくという方針があったようです。
また、人件費の削減という面でも効果がありました。
たとえば100室規模のホテルの場合、1ヶ月の延べ人数で30人ほどの従業員が必要だとされています。
変なホテルも施設管理や有事の時に備えてスタッフは配置されていますが、それでも1ヶ月で8〜10人程度での運営が可能になっているとのこと。
ロボットの導入費用は決して安くはありませんが、長い目で見た場合、人件費削減による費用面でのメリットがあるようです。
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