“水の上を走る”ゴルフや“ロング版”ゴルフも展示! 独ウォルフスブルグで開催されたVWゴルフGTIの祭典「GTIフェスタ」が面白い
登場したVW改良新型「ゴルフ8.5」の乗り味とは
GTIフェスタの開催に先立ち、フォルクスワーゲンはゴルフのフェイスリフトを実施しました。つまり、ゴルフ8の改良版である“ゴルフ8.5”の登場です。

その内容としては、ヘッドライト周りのデザインが見直されるとともにMIB4と呼ばれる最新のインフォテイメント・システムを装備。さらにはパワートレインの見直しなどが挙げられます。
このうち、インフォテイメントに関しては、すでにリポートした新型ティグアンや新型パサートと共通の、大型タッチディスプレイを採用したタイプに一新。従来型よりも視認性や操作性が大幅に向上していました。
今回、私が試乗したのは、1.5リッター・ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた1.5 eTSIと呼ばれるモデルの116ps版。このほか、同型式のパワートレインで150psを発揮するグレードもありますが、ゴルフ8でデビューした1.0 eTSIはラインナップから落ちたようです。
さらに、本国仕様としてはプラグインハイブリッド、ガソリンターボエンジン、ディーゼルターボエンジンなど幅広いタイプのパワートレインが用意されています。
マイルドハイブリッドを装備した1.5リッター・エンジンの反応はとても自然なものでした。ゴルフ8がデビューした当初は、特に1.0 eTSIを中心として「モーター感が強い」印象を受けましたが、新型はいかにもエンジンで走っている感触が強く、誰にとっても違和感なくドライブできるように感じました。
いっぽうで、乗り心地は劇的に進化していました。
私はデビュー当時からゴルフ8の乗り心地に疑問を抱いていました。
もともとゴルフといえば、しなやかな足回りが路面からのショックを巧みに吸収し、ボディを常にフラットに保つ安定感溢れる走りが特徴でしたが、ゴルフ8は足回りが少し突っ張ったような感触だったり、軽くポンポンと跳ねるような動きを示していたのが気になりました。
とりわけ、私が強く違和感を覚えたのは、強いショックを受けたときに足回り周辺が軽くブルブルっと微振動するような振る舞いを見せたこと。先日、フォルクスワーゲンの技術者と議論したところ、これはホイールコントロールと呼ばれる現象で、ゴルフ8では特に省燃費タイヤの装着によって振動が顕著になったとの説明を受けました。
しかし、ゴルフ8.5ではこの微振動がほぼ完全に消え去っていたのです。おかげでゴルフらしいクォリティ感がはっきりを認められるようになりました。いっぽう、軽く跳ねるような傾向は多少残っていますが、初期型に比べると落ち着きを取り戻し、私が考えるゴルフ本来の味が帰ってきたような気がしました。
GTIフェスタに参加したフォルクスワーゲンの首脳陣は、次期型ゴルフがGTIを含めてEVになるとの見通しを明らかにしていました。
その意味でいえば、ゴルフ8.5はエンジンを積んだ最後のゴルフとなる可能性があります。今回のマイナーチェンジには、エンジン搭載ゴルフの最後の花道を飾ろうとする、ウォルフスブルグの技術者たちの強い愛情と誇りが込められているように思えました。
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