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“ソレ・タコ・デュアル”って何かの呪文? 昭和の時代になぜ消えた? もはや令和では使われなくなった「クルマ用語」とは

技術の進化だけでなく法規制で消えたクルマ用語も

 クルマの流行には波があり、それにともないクルマの技術は日々進化しています。

「21世紀に間に合いました」とのキャッチコピーで、世界初の量産ハイブリッドとして華々しく登場したトヨタ初代「プリウス」の発売が1997年。そこからすでに四半世紀が経ちました。

 その後、日本車を中心にハイブリッドが普及すると欧州車ではクリーンディーゼル車が流行。そうした中、VWによる排ガス規制検査不正事件がおこり、ディーゼルの普及は低迷します。

 2007年に創業した新興企業「テスラ」がEVを発売すると、「脱炭素の救世主」としてEVはもてはやされました。各国のEV補助金などの影響で瞬く間に普及、米国や欧州などの自動車メーカーがEVへとシフトすることになりました。

 同時に中国の自動車メーカーが台頭。EVを中心に世界展開する形になりました。

 そして2024年。EV市場には陰りが出ています。欧州の補助金が打ち切られた国々ではEVの販売が低調、スウェーデンのボルボ・カーズは、2030年までに全ての車種をEV化する目標を先延ばしすることを発表しています。

 昨日までの常識が、今日に刷新されるのは当たり前。その結果、数多くの技術が使われなくなり、それに伴う用語などが消えていきあました。今回はそんな消えた自動車用語を振り返ります。

リトラクタブルヘッドライト

  技術の進化ではなく、法規制の変化で消えていった言葉もあります。そのひとつが「リトラクタブルヘッドライト」です。

1974年登場のランボルギーニ「カウンタック」。漫画「サーキットの狼」などスーパーカーブームの際、子どもたちの憧れの1台だった
1974年登場のランボルギーニ「カウンタック」。漫画「サーキットの狼」などスーパーカーブームの際、子どもたちの憧れの1台だった

 これは、引っ込める(リトラクタブル)ことのできるヘッドライトのことになります。日本語的にいえば「収納式前照灯」という言葉になります。

 つまり日中など、必要ないときはフェンダーやフロントグリル内に引っ込めて収納することのできるヘッドライトのことです。

 空力性能に優れるだけでなく、デザイン性にも貢献するということで、1960年代から1980年代のフェラーリやランボルギーニなど、数多くのスーパーカーに採用されました。

 もちろん、日本車でもトヨタ「2000GT」をはじめスポーティモデルにも数多く採用されました。1990年代までは、スポーツカーのカッコ良さを盛り立てる重要なアイテムのひとつだったのです。

 しかし、安全性や重量増などの問題もあって、2000年ごろから法規制で禁止される国が増え、今ではすっかり絶滅することになってしまいました。

「チョーク」

 昭和の終わりになると、排出ガス対策のためにキャブレターが使われなり、インジェクションに代わっていきました。同時にクルマ用語もいくつか消えていきましたた。そのうちのひとつが「チョーク」です。

1970年製ボルボ「122Sアマゾン」のインパネ。チョークがある
1970年製ボルボ「122Sアマゾン」のインパネ。チョークがある

 キャブレターを使っていたクルマは、基本的に燃料と空気の混合具合は一定となります。しかし、比率によっては気温が低いときにエンジン始動がしにくくなるときもあります。

 そこでチョークという機構を使って混合比率を変化させ、エンジン始動性をアップさせるのです。ちなみに、パワーを重視したスポーツカー用のエンジンは始動性が悪く、エンジンをかけるために独特の手順を踏む必要のあるものも存在していました。

 かつては、そうした手順を高性能車ならではの作法と見て、ありがたがる向きもありました。ですが、混合比を機械的に自動で調整するオートチョークが普及していくにつれ、チョークの存在感は薄れていきます。そして電子制御化の結果、完全にチョークという言葉は消えていきました。

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