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京都・奈良・大阪の“三都”を結ぶ超豪華な観光列車 休日はいつも満席 でも一度は乗りたい「近鉄特急」とは

インバウンドにも人気で予約が取りにくい

 さてこうした“おもてなし”を体感できるあをによしのもうひとつのポイントは、その内容に比べると低廉とも思える利用料金です。

近鉄の観光特急「あをによし」
近鉄の観光特急「あをによし」

 あをによしへの乗車は通常の運賃に加え、特急料金、および特別車両料金が必要ですが、その特別車両料金は全線にわたりわずか210円です。

 そのため大阪難波駅から近鉄奈良駅までツインシートを2名で利用する場合、もしくはサロンシートを3名または4名で利用する場合、ひとりあたりの運賃・料金は1410円です。同じく京都駅から近鉄奈良駅では同1490円となります。

 いずれも通常の近鉄特急よりも特別車両料金分、つまり210円高いだけなのです。日常を離れた列車旅を楽しむ費用と考えると、その安さがおわかりいただけると思います。

 またツインシートは2名、サロンシートは3名または4名での利用が原則となりますが、“おひとりさま”への配慮も行き届いています。

 ツインシートについては、自身の運賃、特急料金、特別車両料金に加え、こども分の特急料金、特別車両料金(いずれも大人の半額、端数は10円単位に切り上げ)を支払えば、1名でも乗車可能です。つまり一人旅でも、わずかな追加料金で、ぜいたくを満喫できるのです。

※ ※ ※

 さて、このように魅力たっぷりのあをによしですが、先に挙げた「TRAIN SUITE 四季島」「TWINLIGHT EXPRESS 瑞風」ほどではないにせよ、「予約のとりにくさ」が難点であるとも言えます。

 京都、大阪、奈良の三都は、インバウンド観光客にも人気の“ゴールデンルート”ですが、近鉄ではそうしたインバウンド観光客に向けて英語、中国語(簡体/繁体)、韓国語、タイ語での案内ページを設け、英語のみとなりますが、オンラインでのチケット販売も行っていることが、その一因ともなっています。

 とくに1列車あたり3グループ分しか用意がないサロンシートについては、平日休日含め、満席となっていることが多くなっています。グループで乗車する際は「サロンシートを優先してスケジュールを調整する」「スケジュールを優先しツインシートでも許容する」という判断が求められそうです。

 またもうひとつ“欠点”があるとすれば、京都と奈良、大阪の近さでしょう。京都駅と近鉄奈良駅の所要時間は45分ほど、大阪難波駅と近鉄奈良駅は40分ほどです。

 もし“列車旅を楽しむ”のが目的であれば、1日2便ある大阪難波駅と京都駅を結ぶ列車に乗り通すという選択も“あり”なのかもしれません。

Gallery 【画像】一度は乗る価値あり! 豪華な近鉄特急「あをによし」の車内を写真で見る(27枚)
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植村祐介
植村祐介
ライター&プランナー
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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