スズキ「ジムニー」史上初の5ドアが待望の上陸! 広いキャビン&ラゲッジスペースが魅力の「ジムニーノマド」2025年4月に発売へ
話題のジムニー5ドアが「ジムニーノマド」として日本へ上陸
ついに日本へやってきました! 2023年1月にインドで世界初公開されて以来……正確にいえば、その前にテスト走行の模様がスクープされて以来、日本でも発売を望む声が大きかったスズキ「ジムニー5ドア」。それが「ジムニーノマド」という名称でついに日本でも正規販売されることになりました。

これまでも日本で販売されてきた「ジムニーシエラ」(軽自動車ではない1.5リッター自然吸気エンジンを積む小型車)は、3ドアのいわゆるショートボディ。対して新しい「ジムニーノマド」は、ボディを延長した5ドアのロングボディとなっているのが大きな特徴です。ちなみに歴代「ジムニー」に5ドアモデルが設定されるのは、今回が初めてのことです。
ボディが延長された分はリアシート回りとラゲッジスペースの拡大に充てられており、後席乗員の乗降性を高めるべくボディ側面にはリアドアを追加。その分、3ドアの「ジムニーシエラ」に対し、より使い勝手に優れるのが「ジムニーノマド」の美点といえるでしょう。
新型「ジムニーノマド」のボディサイズは、全長3890mm、全幅1645mm、全高1725mm(ルーフアンテナを折りたたんだ際の数値)、ホイールベース2590mmで、全長とホイールベースは「ジムニーシエラ」比で340mm延長されています。
そう聞くと、リアシートの足元スペースが格段に広がっていることに期待したくなりますが(実際「ジムニーシエラ」はかなりタイト)、実車に触れてみると、ホイールベースが伸びている分ほどはリアシートの足元が拡大されていないことに気づきます。広がったのは数値にして50mm。こぶしひとつ分ほどしか広がってはいないのです。
それは、パッケージングの考え方として、リアシートよりもラゲッジスペースの拡大を重視しているため。リアシートの背もたれを立てた状態における荷室フロアの奥行きは「ジムニーシエラ」の240mmに対し、「ジムニーノマド」は590mmと倍以上に広がっています。つまり、大きくなったラゲッジスペースが、「ジムニーノマド」のハイライトなのです。

このように、リアシートの足元スペースは“少しだけ”しか広がっていない「ジムニーノマド」ですが、それでも後席乗員の快適性は大きく高まっています。そのワケは、シートの構造。「ジムニーノマド」のリアシートは、座り心地よりも格納性を重視した「ジムニーシエラ」のそれとは全くの別の設計で、より大きくて快適に座れるタイプとなっています。
2段階ながらリクライニング機構も備わっており、後席ドアの追加による乗降性アップも含め、リアシートに人を乗せる機会が多い場合は「ジムニーノマド」を選ぶのがいいでしょう。
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