高級プレミアムSUVなのに常に輸入車上位にランクイン!? なぜ日本人はメルセデス・ベンツ「Gクラス」が好きなのか
日本人はGクラスが大好き!?その背景にあるのは…
日本の都市部では、メルセデス・ベンツ「Gクラス」を目にする機会が少なくありません。
実際、Gクラスは1000万円を大きく超える高級車であるにもかからわず、輸入車販売台数ランキングの上位にしばしばランクインしており、先日発表された2024年の外国車メーカーモデル別販売台数でも5573台と、全体の7位、輸入SUVとしては3位に入っています。
また、いわゆるクルマ好きでない人々からも「ゲレンデ」の愛称で親しまれており、もっとも知名度の高い輸入車のひとつとなっています。
では、なぜ日本人はこれほどまでにGクラスが好きなのでしょうか?

それを解くカギのひとつとなるのが、日本におけるメルセデス・ベンツの立ち位置です。
日本では伝統的に「輸入車=高級車」というイメージが根強く、なかでもメルセデス・ベンツは高級車の代名詞的存在として君臨してきました。
そうしたイメージを定着させた立役者と言えるのが、輸入車販売大手のヤナセです。
1915年の創業以来、日本における輸入車ビジネスをリードしてきたヤナセは、1954年にメルセデス・ベンツの日本総代理権を獲得しています。
その後のヤナセは、単なる車両の輸入販売にとどまらず、アフターサービスを充実させたり日本市場向けの仕様変更をメーカーに提案したりすることで、日本のユーザーが安心して輸入車に乗れる環境を整備してきました。
そうした地道な努力があり、1970〜1980年代にかけて輸入車ブームが巻き起こった際に、ヤナセによって輸入されたメルセデス・ベンツが大きな信頼を勝ち取ることとなりました。
もちろん、メルセデス・ベンツ自体が優れた自動車メーカーであることは言うまでもありません。
ただ、日本においてはメルセデス・ベンツがプレミアムブランドとして強い存在感を放つようになった背景には、ヤナセの存在があることはたしかです。
その結果として、メルセデス・ベンツを代表するモデルのひとつであるGクラスも、高いブランド力を持つことになったものと考えられます。
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