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なぜ存在感が薄れた!? 開業当時の時速は新幹線超えの431キロ かつて世界最速を誇った「上海リニアモーターカー」の“今”

新路線の開業で今後さらに存在感が薄くなる?

 上海トランスラピッドには、浙江省の省都である杭州へと延伸する計画がありました。

かつて上海トランスラピッドは、431km/hという最高速によって約30kmの距離をわずか7分あまりで結んでいた
かつて上海トランスラピッドは、431km/hという最高速によって約30kmの距離をわずか7分あまりで結んでいた

 ただ、2010年には上海トランスラピッドとは別の高速鉄道である「滬杭(ここう)旅客専用線」が開業し、当初は最高速度350km/hでの営業運転をおこなっていました。

 現在では300km/hでの営業運転となっているものの、上海から杭州までの約160kmを50分程度で結ぶなど、両都市の移動を支える重要なインフラとなっています。

 こうした経緯もあり、上海トランスラピッドの延伸計画は現在までに大きな進捗が見られません。

 さらに、2024年12月27日に開業した「上海空港連絡線」も上海トランスラピッドの未来に暗い影を落としています。

 これまで、それぞれの空港間の移動には、地下鉄で約90分、バスで60分以上、タクシーでも50分程度を見込む必要がありました。

 一方、上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港をダイレクトにつなぐ上海空港連絡線を利用すると、両空港をわずか40分程度で移動することが可能となります。

 料金も26元(約520円)と比較的手ごろであるうえ、15分間隔での運行されている点や既存の地下鉄と接続している点など、利便性にも優れています。

 上海空港連絡線は「市域線」と呼ばれる都市型の高速鉄道のひとつであり、最高速度は160km/hと地下鉄をはるかにしのぎます。

 現在でも上海市中心部とその郊外を結ぶ市域線がいくつか存在していますが、今後はさらに増えていく予定とされています。

上海トランスラピッドの車内。長時間の乗車を想定していないためか、日本の新幹線などと比べるとシートはかなり簡素
上海トランスラピッドの車内。長時間の乗車を想定していないためか、日本の新幹線などと比べるとシートはかなり簡素

※ ※ ※

 上海空港連絡線の登場により、上海トランスラピッドはもはやその役割を終えたと言っても過言ではありません。

 一方、数少ない超高速磁気浮上式リニアである上海トランスラピッドは、上海を訪れる観光客から根強い人気を得ているのも事実です。

 そのように考えると、上海トランスラピッドは上海を代表するアトラクションのひとつとして、今後もその価値を保っていくのかもしれません。

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東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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