4人乗り「アルファード」のハイライトはリアシート

　トヨタ自動車は2024年12月20日、ラグジュアリーミニバン「アルファード」の一部改良を実施。それと同じタイミングで新たに設定されたのが、トヨタ車体の架装によってショーファードリブンとしての価値を高めた4人乗り仕様「スペーシャスラウンジ（Spacious Lounge）」です。本記事では気になるそのリアシートを中心に、実車をチェックしていきましょう。

　ラグジュアリーミニバンの「アルファード」は、2002年に初代が誕生。2023年6月に登場した現行の4代目モデルは爆発的な人気を獲得しています。

　今回、新設定された「スペーシャスラウンジ」は、「アルファード」の上級グレードである「エグゼクティブラウンジ（Executive Lounge）」のHEV（ハイブリッド車）とPHEV（プラグインハイブリッド車）をベースに、トヨタ車体が特別架装を施したモデルです。

　サードシートのない広々としたキャビンの隅々にまで、おもてなしに配慮した快適装備を採用し、くつろぎの時間を提供。ビジネスシーンやVIPへのおもてなし、プライベートの特別な時間など、さまざまな場面で快適な移動をサポートします。

　そんな「スペーシャスラウンジ」のハイライトは、なんといっても専用開発されたリアシート“スペーシャスラウンジシート”でしょう。

　上質なやすらぎを提供すべく、左右席が独立したキャプテンシートを採用。ベースモデルとなった3列シート車と比べて約420mm拡大された広い足元スペースと、電動で前後に150mm伸縮するオットマンオットマンにより、ゆったりとした姿勢で座ることができます。

　しかも、リアシートのヘッドレストにはスピーカーを内蔵。充実した音響環境の構築により、移動中も臨場感あふれる“いい音”を楽しめます。

●ショーファードリブンのラインナップがより強固に

「スペーシャスラウンジ」は、フロントシートの背後に大容量の冷蔵庫をレイアウトするほか、後席足元に手荷物などを置くのに便利な大型トレイを装備。

　またフロアには、スイートルームのような高級感あふれる専用のフロアマットがあしらわれており、こちらの高い遮音効果もあって、キャビンは静粛性に優れています。

　なお前後シート間は、専用の生地を使用したセパレートカーテンによって隔てることが可能。これにより、スエードのルーフライニングで覆われた後席空間は静かで落ち着いた特別なプライベート空間となります。

　ラゲッジスペースには、移動中の着替え時などに便利な取り外し式の“ラゲージ洋服掛け”も用意。最大9着のウェアを掛けておくことが可能となっています。

　さらに、サードシートのない4座仕様となった「スペーシャスラウンジ」は、広がったラゲッジスペースに4セットのゴルフバッグを積み込むことが可能。パートナーや仕事仲間とのゴルフ旅などもサポートしてくれます。

　気になる価格（消費税込）は、HEVが1272万円でPHEVが1480万円。駆動方式はHEV、PHEVともに電動4WDの“E-Four”となっています。

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　ちなみに、今回リアシートを中心に実車をチェックした「スペーシャスラウンジ」には、架装オプションであるセミマット仕上げの“ペイントプロテクションフィルム”が貼られていました。

　実車を目の当たりにすると、これが迫力満点。しかも、洗車機も利用可能と利便性が高い上に、飛び石などによるキズつき防止効果もあるなど機能面も優れています。なお“ペイントプロテクションフィルム”は、クリアタイプも用意されています。

　トヨタ自動車は「センチュリー」や「クラウン・セダン」、さらにレクサス「LM」と、ここへきてショーファードリブンを立て続けに発表しています。そこに新型「アルファード」の「スペーシャスラウンジ」が加わることで、ラインナップがより強固なものとなりました。