5つのボディが揃った新世代ミニのEVが“売れている”!? 日本市場で成功した理由と販売好調のヒミツとは
人気の理由には、販売現場での努力が
そして、ミニそのものがEVにも力を入れた開発をしているのもポイントとして挙げられます。例えば3ドア・ハッチバックはガソリンモデルとEVモデルの2つのパワーユニットがありますが、同じプラットホームを採用しているのではなく、EVモデルは専用プラットホームとボディを採用しているのです。

これによりEVモデルはガソリンエンジンモデルに比べて、全長は15mm小さく、全幅は10mm、全高が5mm延長、ホイールベースも30mm長くなっています。EVモデルのほうがロングホイールベース&ショートオーバーハングとなっており、より効率的にバッテリーを配置できる設計と言えます。
また、EV専用ボディはフロントグリルやドアノブのデザイン処理が、空気抵抗を意識したものとなっていて、よりエネルギー損失を少なくする工夫が施されているのです。
さらに、日本で普及している急速充電の規格であるCHAdeMO(チャデモ)に対応しているのも大きな理由と言えます。
しかし、ミニのEVモデルが日本市場で好調な最大の理由は、販売現場での努力にあると言えるでしょう。全国に約480名いるミニのセールススタッフは、約3割が実際にEVモデルを日常的に乗っているそうで、この3割のセールススタッフが特にEVモデルを好調に販売しているそうです。
「近所のショッピングセンターで充電すれば日常使用は十分ですよ」とか「3ドアハッチバックは普通充電が右後ろにあるので、帰ってきてスムーズに充電できます」など、EVモデルを日常使用する上での不安に寄り添ったセールストークが出来ることがミニのEVモデル好調につながっているとのことです。
「輸入車×EVモデル」という日本では苦戦しそうな組み合わせでありながら、「好調」とアナウンスするミニ・ブランド。その背景にはEVとの親和性と現場での努力があったのです。
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