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なぜ長崎は「世界新三大夜景」に選ばれた? SNSでも人気の「人生で一度は見たい夜景」な理由は地形にあり!?

●国内外ともに夜景の美しさを誇る長崎市

 長崎県長崎市は、異国情緒あふれる町並みや歴史的な観光スポットで有名な都市です。グラバー園や大浦天主堂、出島など、多くの観光客が訪れる名所が点在しています。

 そんな長崎市ですが、稲佐山や鍋冠山、女神大橋など、夜景の美しさでも高く評価されています。その輝きは、「世界新三大夜景」「日本新三大夜景」に選ばれるほどです。

 世界新三大夜景は、一般社団法人夜景観光コンベンションビューローによって創設され、現代における新たな世界三大夜景を認定し、世界に向けて発信することを目的としています。

稲佐山(夜景)©NAGASAKI CITY
稲佐山(夜景)©NAGASAKI CITY

 この認定には、象徴的な俯瞰的夜景が存在し、複数の視点から異なる角度で楽しめること、アクセスの良さや安全性の確保、ライトアップなど夜間の観光資源が充実していることなど、多岐にわたる基準が設けられています。

 また、夜景観光に対する行政や地域団体の取り組み、歴史的・文化的なイベントの開催、国際観光への積極性なども重要視されています。

 この厳しい基準を満たし、世界新三大夜景に選ばれたのが「長崎」「モナコ」「上海」です。

 モナコは、華やかなカジノや高級ヨットハーバーで知られ、夜には豪華なリゾート都市の輝きが広がります。

 上海は、近年の発展により香港に代わって選定されました。黄浦江沿いのライトアップされた歴史的建築群や近未来的な高層ビル群が融合した独特の夜景が特徴で、夜景クルーズなどのナイトツアーも充実しています。

 そんなモナコ、上海とともに世界新三大夜景に選ばれた長崎市は、「日本新三大夜景」にも選ばれています。

 日本新三大夜景は、世界新三大夜景同様に一般社団法人夜景観光コンベンションビューローによって創設された夜景ブランドです。全国の夜景観光士の投票によって決定され、国内の夜景観光の活性化を目的としています。

 日本新三大夜景において、1位に選ばれているのは北九州市です。北九州市は、工場夜景のブームを皮切りに、皿倉山や門司港レトロ展望室など多彩な夜景スポットを有し、夜景観光に積極的に取り組んできました。

 門司港のライトアップや、戸畑祇園大山笠、小倉イルミネーションといった夜間イベントも豊富で、近年は新たな夜景資源の開発にも力を入れています。

 2位の横浜市は、みなとみらい地区を中心に未来型都市の夜景を形成してきました。歴史的建築物のライトアップ事業が1986年に始まり、現在では横浜税関や赤レンガ倉庫、ベイブリッジなど多くのスポットが美しく照らされています。

 さらに、ナイトイベントの充実も評価され、「ヨルノヨ」や「横浜ナイトフラワーズ」など、観光客を惹きつける企画が展開されています。

 そして、北九州市、横浜市に続き、長崎市は3位に選ばれました。

●世界新三大夜景、日本新三大夜景ともに選ばれた長崎市の夜景の魅力とは?

 長崎市の夜景の特徴は、長崎港を囲むように広がるすり鉢状の地形にあります。

 稲佐山、鍋冠山、風頭公園など、さまざまな場所から夜景を俯瞰でき、遠近感のある立体的な光景が魅力です。

 稲佐山からは、市街地の大パノラマや女神大橋のライトアップが楽しめ、街灯や住宅の灯りがまるで地上の星空のように輝きます。

金比羅山からの夜景
金比羅山からの夜景

 また、最近では稲佐山と鍋冠山に新たな夜景演出「夜景灯」が導入され、夜景の中に星座やハートが浮かび上がる幻想的な光景が話題となっています。

 大浦天主堂、出島、女神大橋、眼鏡橋など、50以上の観光スポットで美しいライトアップが楽しめるようになりました。特に、長崎ランタンフェスティバルは約100万人が訪れる規模の大きな夜間イベントとして注目されています。

 世界新三大夜景、日本新三大夜景に選ばれたことにより、長崎市の観光動向に変化はあったのでしょうか。

 これについて、長崎市観光政策課の担当者は次のように話しています。

「世界新三大夜景および日本新三大夜景に選ばれる以前における観光動向調査では、長崎市への観光主目的を『夜景』とする方は4倍以上(令和5年度および平成23年度における長崎市観光動向調査分析報告書の比較)となりました。

 また、複数回答可で長崎市への観光目的で『夜景』と回答された方は全体の約1/5に昇り、一定の知名度を上げる効果があったと認識しております」

 2012年に開催された「夜景サミット2012 in 長崎」で「世界新三大夜景」が創設されて以来、長崎市では夜景ブランドを活用した観光施策が進められました。その結果、経営難に陥っていた稲佐山ロープウェーは驚異的な利用者増加を記録し、市全体の夜景関連の経済効果は年間150億円にも達したようです。
 
 このように、世界新三大夜景、日本新三大夜景に認定された効果は大きいものとなっています。

 観光客からも長崎の夜景は高く評価されています。

「夜景が美しく、見る場所によって異なる景観が楽しめる」「長崎のすり鉢状の地形が立体的な夜景を生み出している」といった声が多く、SNS上でも「人生で一度は見たい夜景」として話題になっています。

※ ※ ※

 長崎市は、世界新三大夜景・日本新三大夜景の両方に選ばれるほどの美しい夜景を誇る都市です。稲佐山や鍋冠山からの眺望、歴史的建造物のライトアップや、夜景の中に星座やハートを映し出す夜景灯などの最新技術を取り入れた演出が、観光客を魅了し続けています。

 アクセスは、長崎駅から稲佐山展望台までロープウェーやバスが運行されており、市内の各夜景スポットへもスムーズに移動できます。今後も夜景ブランドを活かした観光施策が期待され、さらなる発展が楽しみな街といえるでしょう。

Gallery 【画像】こんな夜景見たことない!? 世界新三大夜景を画像で見る(19枚)
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