バブル期に若者に大人気だった「デートカー」世界初の4WSを搭載したホンダの“スタイリッシュクーペ”とは【38年前の今日・登場】
1987年4月9日に発表された3代目「プレリュード」
バブル期の1987年4月9日、いまから38年前の今日発表、翌日4月10日に発売されたのがホンダ3代目「プレリュード」です。

プレリュードは、初代が1978年に誕生したクーペモデルです。1982年11月に登場した2代目プレリュードは、その低くスタイリッシュなデザインから当時の若者に人気となり「デートカー」と呼ばれました。
今回紹介する3代目は、その人気モデルである2代目のデザインを踏襲。当時はバブル景気の真っただ中ということもあり、翌年に発売されたS13「シルビア」などとともに、スタイリッシュ2ドアクーペという文化を築きあげました。
3代目プレリュードは、世界初となる、メカニカルな舵角応動タイプ「ホンダ4輪操舵システム(4WS)」をオプション設定。
これは、より高次元のハンドリング性能を実現するために、ハンドル操作量に応じて後輪を前輪と同方向(舵角により逆方向)に操舵するものです。高速走行時は後輪を同方向に操舵、狭い道や車庫入れなどには後輪を前輪と逆方向に操舵することで、安定した操舵特性と高い小回り性能を両立しました。
ホンダは4WSに関する特許を日本だけでなく欧米各国で取得しました。
エンジンは2種類を用意。最上級グレードの2.0Siには、145ps・17.8kgmを発生する2リッターのDOHCエンジンを搭載しました。
その他のグレードのエンジンは2リッターのSOHCで、シングルカムながら1気筒あたり吸気2、排気1の3バルブを持つタイプで、110ps・15.5kgmの出力・トルクを生み出しました。
当時の車両価格(東京)は「2.0Si」が214万5000円、「2.0XX」が182万円、「2.0XR」が165万円、「2.0XL」が148万5000円でした。
プレリュードは1991年9月に4代目にフルモデルチェンジ。3代目はバブル時代の若者にとって憧れの1台でした。
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38年前に登場したモデルとあって、3代目プレリュードは中古車市場にはあまり流通していません。走行距離や程度にもよりますが、おおよそ200万円からという市場価格となっています。
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