なぜBIGLOBEが「サーキット走行イベント」を開催? 良好な通信回線での「バーチャル」体験が「リアル」のドラテク向上につながる理由とは【クルマ×アソビ #20】
ドリフトの世界で積極活用されるドライビングシミュレーター
そんなドライビングシミュレーターですが、プロのレーサーたちはどのように活用しているのでしょう?

レーシングドライバーたちが、トレーニングの一環としてドライビングシミュレーターを積極活用していることはいまや有名な話です。なかでもドリフト走行への活用が有効だと耳にし、非常に驚かされました。
イベントのトークショーに参加していた21歳の若手ドリフトドライバー・深田一希選手は、実際にドライビングシミュレーターでドリフトの練習を積んでいるひとり。
以前は実車で練習を重ねていたものの、ミスをした際にはクルマを破損させてしまうことがあり、よく落ち込んでいたといいます。それがシミュレーターで「バーチャル」練習を重ねた結果、マシンを壊すケースが激減。
また、ドリフト競技は大会の1週間前にならないとコースレイアウトが明かされず事前練習が困難であることから、いまやシミュレーターは大会前の調整に欠かせない存在だといいます。
さらに深田選手は、「追走」の練習もおこなっているといいます。
「追走」とは、2台のマシンが同時に走行。先行車両は自分のベストの走りをし、後追い車両は先行車両に合わせたドリフトを披露することで、技術を競うというものです。深田選手はその練習を、オンライン上で他のドライバーとおこなっているのです。
もちろん、オンライン上でリアルタイムにトレーニングを積むには、安定した高速通信の環境が重要。そうした環境構築に、BIGLOBEがひと役買っているというわけです。
今回、深田選手は、未体験だった富士スピードウェイのショートコースでドリフト走行を披露すべく、「バーチャル」上のコースでトレーニング。当日は、「リアル」のコース状況と実車での動きを確認し、細部の調整を施すとすぐに、華麗なドリフトを決めていました。

BIGLOBEの広報・伊藤さんは、今回のイベントを開催した理由について、次のように話します。
「私自身、クルマが好きなので、以前よりドライビングシミュレーターの可能性を感じていました。
実車でサーキットを走る場合、他車との接触や故障などのトラブルを避けることは難しいのですが、『バーチャル』上で練習を重ねるとリスクを冒さずにドライビングテクニックが上達するので、『リアル』でのリスクを軽減することができます。
また近年は、通信対戦によるレースも活発におこなわれるようになっています。特にドリフトの世界では、深田選手ように『追走』の練習までおこなわれるようにまでなっています。まさに“デジタルツイン”の好例のひとつといえるでしょう。
そうした環境づくりにBIGLOBEが貢献できることを知ってもらおうと、今回のイベントを企画したのです。とはいえ、単に『バーチャル』がスゴい! という話で終わらせたくはなく、『リアル』なクルマの面白さも強調したかったので、あえてサーキットでの開催にこだわりました」
「バーチャル」体験のスゴさを実感できるのも「リアル」を知っているからこそ。そのためBIGLOBEは今後も、ドライビングシミュレーターの可能性を広げる通信技術の提供だけでなく、リアルなモータースポーツの魅力も伝えるべく、ドライバーへのスポンサードを続けていくとしています。
「この先も可能な限り、『リアル』と『バーチャル』の面白さを体感しやすいクルマ関連のイベントを手がけていきたいですね」と話す伊藤さん。身近な通信事業者であるBIGLOBEが広げる“クルマの新しい楽しみ方”に、今後も注目です。
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