いまや8億円超えの名車が集結!? フェラーリが伝説のスーパーカー「F50」30周年記念ツアーをイタリアで開催
F1直系V12を積んだ名車「F50」の真価とは
フェラーリは2025年5月5日、V12エンジン搭載スーパーカー「F50」の誕生30周年を記念した特別なイベント「F50レガシーツアー2025」を開催中です。

フェラーリは1995年3月、ジュネーブ・モーターショーでF1マシンから直接技術を受け継いだ公道仕様のスーパーカー「F50」を発表しました。
F50は、フェラーリが創立50周年を記念して開発した特別なモデルで、F40の成功を受けて1991年から開発がスタート。完成までに4年の歳月が費やされました。デザインはピニンファリーナが手がけ、素材にはカーボンファイバー、ケブラー、ノーメックスハニカムなどが用いられ、軽量かつ剛性の高いボディが実現されました。
最大の特徴は心臓部にあります。F1由来の4.7リッターV型12気筒エンジンをリアミッドに搭載。これは1989年のF1マシン「640」に搭載されていたエンジンをベースにしたもので、量産車にここまで直接的なF1技術を転用した例は他にありません。最高出力は520馬力/8500rpm、最大トルクは471Nm/6500rpm、0-100km/h加速は3.87秒、最高速度は325km/hというパフォーマンスを発揮します。
エンジンはモノコックシャシーに直接組み込まれたストレスメンバーとして機能しており、車体剛性と軽量化を同時に実現。さらに、サスペンションにはF1同様のプッシュロッド式ダンパーを採用するなど、シャシー全体がレーシングスペックで構成されていました。インテリアにはレーシングカーを彷彿とさせる液晶ディスプレイや専用メーター、レーシングカー由来の燃料タンクも備わっており、“公道を走るF1”という異名も納得の仕様です。
とはいえ、快適装備も完全に排除されたわけではなく、レザーシートやエアコン、車高調整機構も備えており、極限のパフォーマンスと実用性のバランスを絶妙に両立しています。F40が「台数が多すぎた」との批判を受けた反省から、F50は世界で349台のみ生産され、その希少性は今も価値を高めています。
実際に2025年2月、米フロリダ州で開催されたRMサザビーズのオークションでは、F50が約8億円超えで落札され、その価値は30年を経てもなお高騰し続けています。
こうしたなか、フェラーリは「F50」誕生30周年を記念し、2025年5月6日から10日にかけて「F50レガシーツアー2025」をイタリア・トスカーナ地方で開催中です。サトゥルニアを起点に、マレンマ地方、シエナの丘陵地帯、エミリア・アペニン山脈を経て、最終的にフェラーリの聖地・マラネロを目指す特別なルートが設定されています。
参加するオーナーたちは、ツアーの締めくくりとしてフィオラノ・サーキットでのパレード走行も予定しており、フェラーリファンにとってはまさに夢のような体験です。さらにこのツアーでは、F50専用に開発されたピレリ製の新タイヤ「P ZERO CORSA SYSTEM」も初披露。タイヤのサイドウォールには“Ferrari F50 Legacy Tour 2025”の刻印が施され、クラシックフェラーリの世界観を現代技術で支える逸品として注目されています。
F1の魂を宿し、世界349台のみ生産された“公道のレーシングマシン”F50。その価値と存在感はいま再び輝きを放っており、多くのファンの記憶と心に強烈なインパクトを残し続けています。
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