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落札予想は10億円超え!? “ファッション界のドン”が所有していた30年前の極上「黄色いフェラーリ」が米オークションに登場 一体どんなクルマ?

米国仕様では2台だけの、黄色いボディカラー

 米国カリフォルニア州のモントレーで開催されるRMサザビーズのオークションに、1995年型のフェラーリ F50が出展されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

米国オークションに出品される1995年式フェラーリ「F50」 Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
米国オークションに出品される1995年式フェラーリ「F50」 Jorge Guasso(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 フェラーリの40周年を記念したスーパーカー「F40」は大成功を収めました。

 そこで50周年に向けて、4年の開発期間を経てレーシングテクノロジーをフィードバックしたロードモデル「F50」が1995年に誕生しました。

 F1スタイルの軽量カーボンファイバー製タブをシャシの基礎とし、ピニンファリーナがデザインしたボディにはカーボンファイバー、ケブラー、ノーメックス ハニカムなどが採用されました。

 パワーユニットには、F1やスポーツカーレースのマシンに搭載された4リッターF130B型エンジンが採用されました。

 公道でも扱いやすいようにデチューンされ、それでも513馬力と347ポンドフィート(約470Nm)を発生しました。

 その結果、0‐60mph(約96km/h)加速はわずか3.6秒、最高速度は202mph(約323km/h)という圧倒的なパフォーマンスを発揮しました。

 これは現在でも素晴らしい数値ですが、1990年代半ばには驚異的な数字とみなされました。

 フロント14インチ、リア13.2インチの巨大なローターとアルミニウム製ピストンによるブレンボのブレーキシステムによるストッピングパワーも強大でした。

 液晶メーターやエアコンも装備し、レザーに囲まれたインテリアですが、F1マシンに乗っているようでした。

 現代に続くハイパーカーの黎明期において、フェラーリF50はマクラーレン「F1」のようなマシンと真っ向勝負を繰り広げました。

※ ※ ※

 F50の生産台数はわずか349台で、米国仕様は55台。そのうち、今回のF50のような「ジアッロ モデナ」と呼ばれる黄色いボディカラーは2台のみでした。

 このクルマの最初のオーナーは、スポーツカーコレクターとしても有名なファッションデザイナーのラルフ・ローレン氏でした。

 彼が一度手に入れたクルマを手放すことは珍しく、それゆえ彼が所有していたクルマを手に入れられる機会は少ないのです。

 ローレン氏は、このF50を2003年まで所有し、売却したときの走行距離は3300マイル(約5280km)でした。

 その後、現在のオーナー夫妻が手に入れました。

 夫妻はレースに参戦するほどのフェラーリ好きでしたが、このF50は見せびらかすためでなく、フェラーリを愛するがゆえに手に入れたそうです。

 手に入れてからしばらくの間は、米国内のさまざまなイベントに参加したり、展示されたりしていました。

 オーナー夫妻は細心の注意を払い、このF50を維持してきたようで、オークションのカタログ掲載時の走行距離は5400マイル(約8640km)まで達していません。

 すべてのコンポーネントはオリジナルのままで、保存状態もきわめて良く、多くの人に愛されてきたことが分かります。

 F50の中でも人気の高い米国仕様で、しかも2台しかない貴重なボディカラー。

 また、ラルフ・ローレン氏から現オーナーに渡って22年のヒストリーも確認されています。

 その間、大切に愛されて保管され、適度に使われてきたこのF50は、誕生から30周年を迎えて、あらゆる点でこの手のクルマの中では最高の1台といえるでしょう。

 この1995年型のフェラーリ F50、オークションでの落札価格は、650万USドル〜750万US(1USドル=約145円として、約9億4250万円〜約10億8750万円!)と予想されています。

Gallery 【画像】ラルフ・ローレン氏の愛車だったビッカビカのフェラーリ「F50」を写真で見る(35枚)
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