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「ひと口カツ」や「カツサンド」の元祖! 今やインバウンド人気もすごい“行列の絶えない”老舗店「銀座梅林」とは

もうすぐ100周年を迎える老舗

 「銀ブラ」というと何をイメージしますか? ショッピング、映画鑑賞、画廊巡り…。最近では都道府県の物産館めぐり、という人も多いかもしれません。

 もちろん、美味しいものを食べたり飲んだりするために銀座に来る、という人も。

 今回紹介する「銀座梅林」は、1927(昭和2)年から銀座にあるとんかつの店。一説によると、銀座で最初のとんかつ専門店としてオープン。もうすぐ100周年を迎える老舗です。

 創業者の澁谷信勝氏は、銀座でとんかつ専門店を始めるにあたり、それまで一枚に開いて揚げていたヒレカツをひと口サイズにした「ひと口カツ」や、とんかつに合った独自の「中濃ソース(とんかつソース)」を考案した人。

 現在の『とんかつ』の礎を築いた人になります。

店頭のディスプレイ。海老フライが大きい! ロースカツも立派!
店頭のディスプレイ。海老フライが大きい! ロースカツも立派!

 元々は、創業者が飲食店を始めたいと思っている時に、洋食のロースカツに出会ったことがきっかけ。まだ、「とんかつ」と言う言葉ができる前だそうです。

 そして今や、行列の絶えない人気店としても評判に。

「常連のお客様から、『ずっと並んでいるから食べに行けない』、と言われることもありますね。お客様の約7割は外国からの観光客です。おそらく何かのガイドブックに載っているんでしょうね」

 席の予約はできないため、並ばないと食べられない。でも並んででも食べたいのが梅林のとんかつ。

 銀座に行ったら一度は食べてみたい、梅林のおすすめの3品を紹介します

 

店内はカウンター席とテーブル席があり、カウンター席の場合、調理風景を眺めることができる
店内はカウンター席とテーブル席があり、カウンター席の場合、調理風景を眺めることができる

豚肉の脂の旨みをしっかり感じる「ロースカツ定食」

 黒豚の最上ロース肉200gをとんかつに。ボリューム感のある定食です。ゴハンとキャベツはおかわりOK。

「豚肉は、良くしまったやわらかな肉質と、ジューシーでさっぱりした味わいが特徴的な、鹿児島産の黒豚など厳選したものですね。衣は生パン粉、油は綿実油とサラダ油のブレンドです。とんかつは大袈裟に言うと、油を食べている、という面があり、油が違うと味が全くかわります。綿実油をブレンドすることで、後味がさっぱり召し上がれるんですよ」と話すのはマネージャーの藤嵜さん。

 ゴハンはこの10年ぐらい「つや姫」を、そして味噌汁は赤味噌と田舎味噌のブレンド。お新香もこだわりのお漬物を出しているそう。

「カツ丼とかつ玉だけはお新香ではなくたくあんですね。これもカツ丼に合う、店のこだわりの一つなんですよ」。

 この日のお新香は、白菜の漬物と、きゅうりの醤油漬け。口の中をさっぱりとさせてくれる、名脇役です。

ロースカツ定食3,600円、 ゴハン、味噌汁、お新香がセットに。単品の場合3,100円
ロースカツ定食3,600円、 ゴハン、味噌汁、お新香がセットに。単品の場合3,100円

この形になったのは梅林が最初!「ヒレカツ定食」

 約45gのヒレ肉が4個お皿に乗ったヒレカツ定食。

 このサイズで出てくるのが梅林発祥だと思うと感慨深いものがあります。ヒレカツって、丸い棒状のものをカットしたものか、この一口サイズか。衣が多い分、ザクザク感を楽しむならこっちなのかも。

「ヒレ肉もロース同様、厳選した豚肉を使用しています。ちなみにソースですが、元々は薬剤師だった創業者が、その経験と知識を生かし開発したものです。りんご・たまねぎなどで、とろみと甘さを加えたソースなんですよ」。と話すのは3代目の昌也氏。

 創業者はとんかつの店を開く前、薬剤師として家業の「澁谷薬館」を手伝っていたそう。

 その経験から作った元祖とんかつソース(中濃ソース)は、創業者のレシピのまま、現在も変わらぬ味。それもすごい! 創業者、かなりアイデアマンだったんだろうなぁ。

「他にも、食パンにカツをはさんだ『ヒレカツサンド』、卵でとじた後、さらにもう1つその上に卵をのせた、見た目も鮮やかな『スペシャルカツ丼』なども創業者のアイデアですね」。

 専門店としていくつものアイデアを商品化した結果、100年近く経った今、それらのメニューが日本中に浸透しているって本当にすごい。

 洋食のロースカツから日本のとんかつに進化したのは、梅林があったからこそ、なのかもしれません。

ヒレカツ2,900円。定食の場合ゴハン、お味噌汁、お新香がついて3,400円になる。
ヒレカツ2,900円。定食の場合ゴハン、お味噌汁、お新香がついて3,400円になる。

玉子で閉じた上に半熟の玉子がのってとろとろ感アップ!「スペシャルカツ丼」

 梅林にはカツ丼が2種類あり、いわゆる「とんかつ」を出汁入り卵にまとわせてご飯に乗せた、一般的な「カツ丼」と、その上にさらに半熟の目玉を重ねた「スペシャルカツ丼」があります。

 スペシャルカツ丼は、ヒレカツと一体化した出汁の味を感じる玉子と、上に乗ったトロトロプルプルの玉子がある贅沢などんぶりです。

「カツ丼のタレも一般的なカツオだしではなく、豚肉とたまねぎから取った、特製スープを使用したタレになっています。これも創業者が開発したものですね」。

 まさにここでしか味わえないスペシャルなカツ丼。見た目だけではなく、味の構成も他のとんかつの店とは一味違います。

スペシャルカツ丼はお味噌汁、お新香つきで2,300円。「カツ丼」は1,400円
スペシャルカツ丼はお味噌汁、お新香つきで2,300円。「カツ丼」は1,400円

「平日の16:00〜17:00ごろは割と入りやすく、日によっては並ばずに入れます。また、ヒレカツ、エビフライ、串カツ、メンチカツなど、おひとつから持ち帰り注文ができますので、事前に電話でご連絡いただければ、お約束の時間にお渡しすることができますよ」。とマネージャー。

 おすすめの楽しみ方を聞くと、「とんかつのほかにエビフライ・串カツなど、お好きな単品メニューを組み合わせて、 自分好みの定食にして味わうのもおすすめですね。量の調整などは気軽にご相談ください」とのこと。

 自分好みの豪華ミックスフライ定食? それは楽しそう。

とんかつを揚げるための鍋は2つあり、低温と高温とで使い分けている
とんかつを揚げるための鍋は2つあり、低温と高温とで使い分けている

 そして、梅林に来たら必ず買って帰りたいのが「ヒレカツサンド」4切1,200円〜。パンの厚さとカツの厚さが完璧なサンドイッチ。

 銀座土産として食べたことがある人もいるのではないでしょうか?

 昭和2年創業、98年の歴史を持ち、ここから生まれたメニューも色々ある「銀座梅林」。トンカツ好きにとって聖地のような店、元祖がいっぱいあるお店でした!

銀座梅林
住:東京都中央区銀座7-8-1銀座梅林ビル地下1階
TEL:03-3571-0350
営:11:30〜20:00(LO) 
休:なし(1月1日を除く)

Gallery 【画像】とんかつの聖地!? 並んでも食べたい料理の数々を画像で見る(15枚)
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