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予想価格は軽く10億円超え!? フォード「GT40ロードスター」で唯一のル・マン参戦マシンがオークションに登場! 気になる落札のゆくえとは

シェルビーがレース仕様に仕上げた“最軽量モデル”

 アメリカを代表する名車のフォード「GT40」は、1960年代にレースシーンで活躍したスーパーカーです。そんな「GT40」には、わずか5台しか製作されなかったオープン仕様があったことをご存じでしょうか? それが、フォード「GT40ロードスター」です。

先ごろオークションに出品されたフォード「GT40ロードスター」は、モデル唯一のル・マン参戦車両だった(C)Mecum Auction, Inc.
先ごろオークションに出品されたフォード「GT40ロードスター」は、モデル唯一のル・マン参戦車両だった(C)Mecum Auction, Inc.

 そんな「GT40ロードスター」の中でも、ル・マン24時間耐久レースに参戦した唯一の車両として知られるシャシーナンバーGT/109が、先頃開催されたメカムのインディアナポリス・オークションに出品されました。

 当該車両は、1965年のル・マン24時間耐久レースに向けて、シェルビー・アメリカンにてレース仕様に仕立てられました。車重はわずか1065kg。フォードがル・マンに投入した6台のマシンの中で最軽量を誇ったそうです。

 ドライバーは、フランス人のモーリス・トランティニャンとギー・リジェが務めました。トランティニャンは1964年のツール・ド・フランスでシェルビーの「デイトナクーペ」をドライブした経験を持ち、リジェは後にF1へと参戦。コンストラクターおよびチームオーナーに転身した人物です。

 しかし、1965年のル・マンでフォード勢は全車リタイアという苦い結果に終わりました。翌1966年にフォードがル・マン制覇を成し遂げたことを考えると、このGT/109は歴史の転換点を見届けた貴重な証人といえるかもしれません。

●再び眠りについたフォード対フェラーリの“生き証人”

 ル・マン参戦後、GT/109はシェルビー・アメリカンにてフルレストアされましたが、二度とサーキットに戻ることはなく、デトロイトにあったフォードの倉庫で長い眠りについていました。

 その後、ハリウッドのスタントマンであるディーン・ジェフリーズの手に渡り、2013年の彼の死後、メカム・オークションズ創設者のダナ・メカムが取得。メカムは当該車両を取得後、ル・マン参戦時の姿へとていねいなレストアを施しました。

 2019年には、同じく「GT40ロードスター」のGT/108が765万ドル(約11億1392万円)で落札されていますが、GT/108は“実戦経験”のない公道仕様でした。

 そのためGT/109の落札価格は1000万ドル(14億5610万円)を超えるのではないか? とウワサされていたのですが、結果的にオークションは不成立となってしまいました。

 こうしてル・マンの砂塵を浴びた唯一の「GT40ロードスター」は、再び市場から姿を消すことになりました。

 次にオークションハウスの檀上に姿を現すのは、一体いつになるのでしょう? そのときまで、GT/109は再び静かな眠りにつくことになりました。フォード対フェラーリの熾烈な戦いを知る最後の生き証人として……。

Gallery 【画像】「えっ…!」これがフォード「GT40ロードスター」で唯一ル・マンに挑んだシャシーナンバーGT/109です(20枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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