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人気レーシングゲームにも登場した“トリコロールのバイパー”がオークションに! 伝説のGTカー「クライスラー・バイパーGTS-R」とは

栄光と記憶に残る一台が完全レストアで蘇る

 米国ブロードアローオークションズは2025年8月13日と14日、米国カリフォルニア州で開催される「モントレージェットセンター2025」に、1999年式クライスラー「バイパーGTS-Rオレカワークス」を出品すると発表しました。

1999年式クライスラー「バイパーGTS-Rオレカワークス」
1999年式クライスラー「バイパーGTS-Rオレカワークス」

 今回出品される個体は、1990年代後半のFIA GT選手権やIMSA GT選手権で圧倒的な戦績を誇ったクライスラー・バイパーGTS-Rのうち、フランスの名門レーシングチームORECA(オレカ)がワークス体制で走らせていた一台です。1999年シーズン途中から投入されたこの車両、シャシナンバー「C20」は、米国の名門レーシングエンジニアリング企業Roush(ラッシュ)がゼロから設計・製作した個体で、オレカチームの2号車としてドイツ・ホッケンハイムでデビューしました。

 デビュー戦ではポールポジション、ファステストラップ、優勝の“週末ハットトリック”を達成。続くハンガロリンクでも勝利し、さらに米国ワトキンスグレンで行われた第9戦では、元F1ドライバーのジャン=フィリップ・ベロックとアメリカ人ドライバーのデビッド・ドナヒューが再び週末を制覇。記憶にも記録にも残る“アメリカン・ヒーロー”として、シーズンを象徴する一台となりました。

 8リッターのV型10気筒自然吸気エンジンは600馬力超を発揮。大径ディスクブレーキやセンターロックホイール、カーボンファイバーボディといった最新テクノロジーと、当時のFIA規定に準じたスペースフレーム構造が組み合わされ、極めて高い信頼性とパフォーマンスを実現していました。

 引退後もこの車両は現役としてヒストリックレースに出場し続け、2021年には総額15万ユーロ(日本円で約2190万円)を投じて大規模なレストアを実施。現在は1999年ワトキンスグレン優勝時のトリコロール・カラーリングが忠実に再現されており、その存在感は圧倒的です。ちなみに、トリコロールカラーのバイパーGTS-Rは人気レーシングゲームにも登場し、多くのファンの記憶に強く残る存在となっています。

 オークションでの落札予想価格は85万ドルから125万ドル(日本円で約1億2449万円から1億8292万円)。歴戦のGTマシンとして、そしてアメリカンモータースポーツ史に名を刻んだ名車として、世界中のコレクターから熱視線を浴びています。

Gallery 【画像】ゲームで見覚えがあるのでは!? レースで鍛えられた“カッコいい”バイパー! 「バイパー GTS-R オレカワークス」を写真で見る(27枚)

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